人類前史 失われた文明の鍵はアメリカ大陸にあった(上)

グラハム・ハンコック / 大地舜 / 榊原美奈子

2020年11月19日

双葉社

2,200円(税込)

人文・思想・社会

日本だけで書籍・文庫合わせ400万部以上、世界中で700万部を超える世紀のベストセラーとなった『神々の指紋』から25年。四半世紀に及ぶグラハム・ハンコックの「失われた人類史」への探求の「最終回答」がここに──。 人類のアメリカ大陸到達は1万3000年前だった──。 こうした人類史の「常識」が相次ぐ新発見や最新研究により覆され、実は13万年前から人類が南北アメリカ大陸に存在したことが明らかになってきている。しかし、そこにはさらに驚くべき真実が眠っていた! 南北アメリカ大陸から、旧世界(ユーラシア大陸)やオーストララシア(オーストラリアからニューギニアにかけての領域まで、大洋を渡って広がった先史文明。その存在を指し示す数々の遺跡が次々と発見されている。 さらに、そこまで繁栄した先史文明を一瞬で焼き尽くし、破壊した恐るべき「天からの災厄」の痕跡や、かろうじて生き延びた人々が我々の先祖に伝えた伝承が、遥か遠く離れたエジプトと北米大陸で伝えられていた! 数々の「動かぬ証拠」を繋ぎ合わせていった先に、ハンコックが見出した失われた壮大な人類文明の実像とは──、まるで上質なミステリー小説のように、次々と謎が解き明かされていく様は、まさにグラハム・ハンコックの総決算ともいうべき傑作! 上巻では、ハンコックの旅は米・オハイオ州にある大蛇型の墳丘「サーペントマウンド」から始まる。この謎の遺跡を遺した人々は誰だったのか? そして、最初にアメリカ大陸に到達した人々は誰だったのか? 数々の考古学上の新発見や、専門家たちに取材を重ね、「最初のアメリカ人」という考古学上のミステリーに迫ってゆく。  さらに、探求の旅は海を越えシベリアへ。近年注目されている謎の古代人類・デニソワ人の痕跡を求め、シベリア奥地へと進むハンコック一行。このデニソワ人のDNAが、遠く離れた北米大陸、さらには南米のアマゾン奥地やオーストラリアのアボリジニにまで見つかる謎を追い、再び海を越え、今度はアマゾンの熱帯雨林へと踏み込む。  そこで見つかったのは、アマゾンそのものが、土壌や植生に至るまで人の手によって生み出されたものという衝撃の事実! さらに、ほとんど研究が手つかずの巨大構造物や、幻覚性植物の使用、遠くアマゾンと北米大陸や古代エジプトにまで共通する幾何学のモチーフや伝承と、背後に何らかの先史文明の存在を匂わす、数々の証拠を直面していく──(以下下巻へ続く)。

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