吠えない犬 安倍政権7年8か月とメディア・コントロール

マーティン・ファクラー

2020年10月30日

双葉社

1,320円(税込)

人文・思想・社会

菅義偉新総理の誕生で、官邸による”メディア支配”はさらに強く、賢く進化するーー。 7年8カ月にわたり続いた第二次安倍政権。 この長期政権が続く中で、メディアは権力と対峙する力を徹底的にそぎ落とされた。 そのやり方はまさに「アメとムチ」だ。 政権に友好的なメディアには首相の独占インタビューや積極的な情報のリークにより、手なづけるていく。政権に批判的なメディアには距離を置いて取材を受けず、スクープも与えない。 この手法でメディアをコントロールしてきた中心人物が、菅義偉官房長官、その人だった。 批判的なメディアと直線的に対峙していた安倍政権に比べ、菅政権はより巧妙な手でメディアを取り込もうとしている。木で鼻をくくったような回答を繰り返す官房長官会見、総理番記者とのオフレコ懇親会、大手通信社論説副委員長の首相補佐官への登用……メディア、そして国民は今まで以上に注意深く、権力の動向に注意をはらわなければならない。 本書は、16年2月に刊行された「安倍政権にひれ伏す日本のメディア」の増補改訂版だ。 同署にコロナ・ショック下で起きた安倍政権の終焉までの内実、アメリカ・トランプ大統領の迷走を新たな章を立てて追加し、さらに16年以降の政権の動向を踏まえ、大幅な加筆・修正をしている。

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