王様ゲーム 煉獄11.04

金沢伸明

2016年5月12日

双葉社

712円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

何者かによって盗み出されたナノクイーンを使い、埼玉県内の高校で再び始まった死のゲーム。最初の命令がきてから1週間が経ち、32名のクラスメイトは18名まで減った。そして届いた新たな命令。“林英行は王様と思われる生徒の名前を書け”-残った生徒たちによる、王様を捜す裁判が始まった!大人気サバイバルホラー・シリーズ!

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王様探し

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4.2 2021年06月22日

【王様探し】 日本中の高校生を巻き込んだ王様ゲーム。高校生はあの時生き残るために必死だった。生き残るためなら何でもした。しかし大多数が王様ゲームの犠牲となり、大幅に数が減った。その影響で学校自体が少なくなり、生き残った僕は埼玉県の高校に転校することになった。 そのクラスでは名前で呼び合うというルールがあり、下の名前で呼ぶことで、クラスの絆を深めようという取り組みが行われていた。名前で親しみを込めて呼び合う割には、転校生の僕はなんとなくクラス全体ががギスギスしている気がしていた。それは当たっていたのだ。僕が転校してくる一か月前、クラスである男子生徒がいじめを苦に自殺したらしい。 虐めていたグループ、それをいさめていたグループ、触らぬ神に祟りなしと気にも留めなかったグループ、いじめとすら認識しなかったグループ。 そんなクラスに転校して二か月たったある日、クラスメイト全員に【王様】と名乗るものから一通のメールが届いた。 【10/29金12:00 送信者:王様 件名:王様ゲーム 本文:これは赤池山高校2年A組の生徒と担任の岩本和幸に行ってもらう王様ゲームです。王様の命令は絶対なので、必ず従ってください。※途中棄権は認められません。*命令1:この文章を読んだ者は音を出すな。音を出したものには罰を与える。この命令は、3人が罰を受けるまで続く。END】 王様ゲームは、ケルドウィルスというウィルスに感染されている者だけに有効なゲームである。北海道の事件を収束するために、ケルドウィルスを封鎖するため、北海道は孤立させられ封鎖されたはずだった。それにケルドウィルスを制御できる、ナノクイーンというプログラムも政府が入手しているはずで、王様ゲームが始まるわけがなかった。 しかし、ナノクイーンは何者かによって盗まれ、このクラスにケルドウィルスを感染させ、王様ゲームが始められようとしている。24時間ごとに送られてくる王様からの命令のメール。ゲームが進んでいくうちに減っていくクラスメイト達。学校は自衛隊によって封鎖され、監視されている。逃げ出すこともできない。 いったい誰が?何の目的で? 自分自身が生き残るための行動をする。それがどんなに残酷なことでも、自分の命を優先するなら、正しいのかもしれない。 そんな中で、王様を見つけ出すため、クラスで裁判が始まった。 【11/4木12:00 送信者:王様 件名:王様ゲーム 本文:これは赤池山高校2年A組の生徒に行ってもらう王様ゲームです。王様の命令は絶対なので、24時間以内に従ってください。※途中棄権は認められません。*命令7:林英行は紙に王様と思われる生徒の名前を書け。名前を書かれた生徒に罰を与える。名前を書かれた生徒が王様でなかった場合は、林英行にも罰を与える。END】 生き残った18人の生徒。裁判官を英行が務め、王様探しが始まった。 いったい誰が王様なのか。誰もかれもが怪しい状況。もはや自分の身を守ることに皆徹している。自分は王様でないことを必死で訴え続ける。 王様がクラスの中にいるとしたら、王様は自分も死ぬ覚悟でゲームを続けていることになる。リスクを負ってまで、ゲームを続けたい理由は何なのだろうか。 そして僕は生き残れるのだろうか。。。

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