袖返し
はぐれ長屋の用心棒〔2〕
双葉文庫
鳥羽亮
2004年6月30日
双葉社
607円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
料理茶屋に遊んだ旗本が帰宅途中、若い女に起請文と艶書を掏られ、大金を強請された。時を同じくして、元女掏摸で今は小料理屋を営むお吟の父親が何者かに殺害される。華町源九郎は、長屋に住む居合の達人、菅井紋太夫らと真相解明に乗り出すが…。鏡新明智流の剣が闇に潜む難敵を斬る。書き下ろし長編時代小説第二弾。
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(無題)
はぐれ長屋の用心棒シリーズ第二弾。袖返しとは、掏摸の高度な技である。華町源九郎は女の悲鳴を聞いた。女がふたりの男に挟まれている。武士と中間のようだ。駆けつけた源九郎は男たちを追い払い、女を助けた。女は袖返しのお吟。数年前にお吟が源九郎の懐を狙ったことがあった。その時はお吟の父親で中抜の栄吉と呼ばれた掏摸の親分の懇願もあって見逃した。お吟はふたりの男に掏り取った物を返せと言われたようだ。ところが、数年前の一件以来お吟は掏摸の道から足を洗っている。何のことだか分からない。 源九郎が士学館に通っていた時の同門・石川孫四郎が訪ねてきた。傍らには昨日お吟に絡んでいた武士がいる。昨日の武士は岩倉俊蔵と名乗った。石川は奥田兵部之介という一千石の旗本の用人をしているという。岩倉はその若党だ。主の奥田が百嘉という料理茶屋で遊び、屋敷へ帰る途中で懐に入れていた大事な書状を若い女に取られたというのだ。石川が源九郎を訪ねてきたのは、その書状を取り戻す手助けをして欲しいというのだ。久瀬家の騒動の一件を知っており、はじめからそのつもりでやってきたらしい。手付け金として十両わたされた。 お吟に間違われた女掏摸が掏った物は三通の書状だった。華町源九郎、菅井紋太夫、茂次、孫六の四人が大身旗本の醜聞恐喝事件に乗り出すのだった。 このシリーズの主人公たちは、スーパーヒーローではないところがよい。前作では菅井紋太夫が斬られた。本作では華町源九郎が斬られる。
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