散華ノ刻

居眠り磐音江戸双紙〔41〕

双葉文庫

佐伯泰英

2012年12月31日

双葉社

712円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

春風が江戸に桜の季節を告げる頃、坂崎家では豊後関前から父正睦、母照埜を小梅村に迎えて親子三代、賑やかな日々を送っていた。関前藩の物産事業に絡む内紛の始末がつかぬまま、富士見坂の江戸藩邸を訪れた磐音は、藩主福坂実高の正室お代の方の変わり果てた姿を目の当たりにして…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、超人気書き下ろし長編時代小説第四十一弾。

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2.6 2018年01月28日

年は取りたくないものだ、とはよく言ったもので、居眠り磐音シリーズ第42巻を先に読んでしまい、本41巻をあとから読む事になってしまった。ウッカリもここまで行けば、何おか言わんやだ。それでも楽しく読めるのだから、ストーリーが急展開する古着屋総兵衛シリーズなどと違い、本シリーズの安心して読める所以か。 さて物語は、小梅村に直新陰流尚武舘坂崎道場が開かれて半年を迎えようとしていたところからはじまる。小梅村の道場には磐音の旧藩、関前藩々士のほか前巻での紀伊藩藩主・徳川治貞様の「父親のこと、片付きし折り、そなたを紀伊藩江戸屋敷の剣術指南に命ず」という言葉をうけ、紀伊藩々士らが入門し、尾張の藩士も競って修行していた。父正睦を救出した磐音は、小梅村の尚武館坂崎道場で弟子たちを指導している毎日。正睦と速水左近の対談を通じて、一定の目処をつけた上で、懸案解決に向け、磐音は宮戸川の鰻を手土産に、豊後関前藩の江戸屋敷に赴くが、お代の方の変わりように驚くばかり。 磐音は中居半蔵と会い、藩主実高とお代の方夫婦の離間の経緯を告げられる。磐音らが紀州の隠れ里で田沼意次・意知一派の追求をしのいでいたとき、世継ぎのない弱みを突かれ、側室を置いたことがお代の方の逆鱗に触れた。それは、江戸家老・鑓兼参右衛門のたくらみであり、お代の方を籠絡することで藩政の実権を握ろうとするものだった。中居半蔵は、国家老・坂崎正睦と会い、反撃の策を練る。その第一歩は、坂崎正睦がお代の方に対面することだった。 組織の職階上は、江戸家老よりも国家老のほうが上位。中居半蔵の後任が決まらない物産方の組頭を、国家老の職権で稲葉諒三郎を任命、正式には藩主・実高の上府の際に追認を得ることとして、物産事業はようやく再開される。 紀伊藩剣術指南を藩主直々に命じられた関係で、紀伊、尾張、関前など各藩から尚武館道場に修行に通う者が増加する。弥助と霧子の調べにより、鑓兼参右衛門と田沼一派との密談内容が判明し、坂崎正睦は速水左近、中居半蔵らと連携をとりながら、藩主・実高の名代として藩邸に乗り込むこととなる。もちろん、磐音は実高の意を体し、護衛として随行する。

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