意次ノ妄
居眠り磐音江戸双紙〔49〕
双葉文庫
佐伯泰英
2015年7月15日
双葉社
712円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
天明八年七月、小梅村では坂崎磐音の嫡男空也が木刀を手に、独り黙々と稽古に励む日々が続いていた。そんな折り、尚武館道場を訪れた速水左近の口から思いもよらぬことを告げられた盤音は、その知らせに驚愕し言葉を失う。やがてその磐音のもとに、小梅村から姿を消していた弥助から文が届き…。超人気書き下ろし長編時代小説第四十九弾。
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(無題)
宿敵・田沼意次が死んだ。田沼権勢の凋落は十代将軍家治の死とともに始まった。老中罷免、2万石の没収と謹慎、江戸藩邸の返上、さらには、2万7千石の召し上げ、下屋敷への蟄居に加え遠州相良の地に築かれた城の召し上げと続いた。田沼は既に死に体であった。しかし、現実に田沼死すの報に接した磐音の胸に去来するのは「これで終わった」との虚脱感であった。しかし、これで終わりではなかった。そこには松平定信憎し、坂崎磐音憎しのあまり、死してのちにも復讐を遂げようとする「意次の妄執」があった。 居眠り磐音シリーズは剣豪小説である。だから当然のことながら、磐音と剣術家との立会いが一番の見せ場となる。勿論、佐伯泰英のこと、読者サービスを忘れるわけがない。今回は田沼意次最後の刺客・柳生新陰流裏大和派7人との戦いである。しかも、今回は磐音1人が快刀乱麻の如くこの7人を倒すのではない。霧子と利次郎夫婦、田丸輝信に役が割り振られ、見事にそれぞれの役を演じきっている。そして何より磐音の長男・空也のデビュー戦が用意されていたのだった。 なお、本シリーズは50巻で完結することをかねがね宣言していた著者だったが、本巻あとがきで51巻になることを明かしている。読者としてはおまけの一巻が追加されたようで嬉しい限りだ。
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