浮雲十四郎斬日記(5) 鬼風

鳥羽 亮

2016年7月13日

双葉社

672円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

尽忠報国の名の下に軍資金を強要し、拒めば見せしめに首を刎ねるという凶賊が江戸市中を震撼させていた。直心影流の遣い手である雲井十四郎は、呉服問屋・豊島屋から用心棒として雇われるが、一味は武士の集団でさらにその数は増える気配、ひとりでは心許ない。十四郎は、剣の腕は大したことないが、熊のような巨漢で強力の主である坂上半平と、尾羽打ち枯らした痩せ牢人だが、軍学を修めた須賀孫十郎を仲間に引き入れ、策を練る。果たして十四郎は、江戸でも名の知れた大店を盗賊一味から守りきれるのか。

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