江戸前祝い膳

小料理のどか屋人情帖14

二見時代小説文庫

倉阪鬼一郎

2015年6月25日

二見書房

712円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

刀を包丁に持ち替え江戸に出て料理人となった時吉とおちよの旅篭付き小料理のどか屋に、十四歳の娘を連れた両親が宿をとった。娘はけなげにも、兄の形見の絵筆を胸に、根岸に住む八十過ぎの老絵師の弟子になりたいと願う。同じ日、上州から来たという五人組の船大工が投宿した。ところがこの五人、なにやら素振りがいぶかしい。二組の“訳あり”の投宿者に何が起こるのか。

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