北風侍 寒九郎 津軽宿命剣
二見時代小説文庫
森 詠
2019年5月27日
二見書房
712円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
旗本武田作之介家の門前に行き倒れがあった。まだ前髪も取れぬ侍姿の子ども。小袖も袴もぼろぼろで土や泥塗れ、腹が空いているらしく息も絶え絶えの薄汚い小僧。津軽藩士・鹿取真之助の一子、寒九郎と名乗り、叔母の早苗様にお目通りしたいという。父が切腹して果て、母も後を追ったので、津軽からひとり出てきたと叔母に告げた。こうして寒九郎の孤独の闘いが始まった。
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