美人社長の肉体調査

二見文庫 官能シリーズ

館 淳一

2019年5月27日

二見書房

763円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

「喘ぎ声から相手を特定しなさい」 女性社長の命令は盗聴テープから元社長の浮気相手を探し出すこと…… 巨匠によるディープな官能エンタメ! 昇介は、会社の倉庫を使って女性社員を相手に快感を貪っていた。 ある日、社長である夫を亡くして新社長となった貴梨子から、倉庫の件を問題にしない代わりに、夫の浮気相手だった女を捜せとの命が。 手がかりは、録音されていた女の喘ぎ声のみ。疑わしい女性に接近し、声から特定しようとするが、意外な真実が──。 巨匠の傑作官能! ◆ 著者について 館淳一(たて・じゅんいち) 1943年北海道生まれ。日大芸術学部放送学科卒。 芸能誌記者、別荘管理人、フリー編集者を経て1975年新感覚のSM作家としてデビュー、単行本はもちろん、中間小説誌、男性誌、新聞などで数多くの作品を発表している。 ストーリーの面白さに官能描写のとけ込んだ独特の世界は数多くのファンに支持されている。 『母の密戯』『夜の手ほどき』『囚われの部屋』『夜のオフィス』『誘惑貴婦人』『母娘におしおき』『庶務課 淫らミッション』『熟女を狩る 淫ら顧客サポート』 『僕のアイドル初調教』『清純派アイドル 夜の素顔』『女神のストッキング』『先生の淫笑』(以上、二見文庫)などの他、『純白のガーターベルト』(双葉文庫)など著書多数。 第1章 社内倉庫で        6 第2章 愛人調査命令       22 第3章 敏感な歯科衛生士     54 第4章 女性ソムリエの願望    82 第5章 粘膜トンネル       97 第6章 超絶唇技         111 第7章 愛人の正体        125 第8章 堕ちた美人社長      149 第9章 女王と観客        169 第10章 治療は拘束で      198 第11章 服と快楽        217 第12章 奴隷マンション     232  ストッキングごしに、みずみずしい肉に自分の唇を押しあてた。 「う、ひい、いいい……!」  早苗が悲鳴に似た声をはりあげて、ベッドの上で腰を突き上げるようにして体をうち震わせた。 (ありゃ?)  その声を耳にしたとたん、昇介は初めて不安を覚えた。  感度がよく、セックスに積極的なところはあの盗聴テープの女に共通しているが、今のような鋭い、甲高い声はあげなかったような気がする。どちらかというと鼻声に近い、甘えるような声ではなかっただろうか。 (いや、まだ分からないぞ。イク時になるともっと違う声を出すかも……)  少し開き気味の二本の太腿に、代わるがわる唇を押しつけ、時には熱い息を吹きかけ、透明に近いナイロンの上から唇をこすりつけるようにして刺激を加えてやった。 「ひ、ひッ、ひ……、いいいい」

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