石を放つとき

マット・スカダーシリーズ

ローレンス・ブロック / 田口 俊樹

2020年11月26日

二見書房

2,750円(税込)

小説・エッセイ

探偵マット・スカダー・シリーズ  待望の新作 + 傑作短篇集 エレインの知り合いが名前も知らぬ男から脅迫を受けていた。 老スカダーは単独で調査を始める…… …………………………………………………………………………………… 【 堂場瞬一・解説 】 凝った構成も、あっと驚くどんでん返しもない。 しかし本作品は、何とも言えない味わいを残す。 …………………………………………………………………………………… □ 本書収録作品 夜と音楽と  窓から外へ  バッグ・レディの死  夜明けの光の中に  バットマンを救え  慈悲深い死の天使  夜と音楽と  ダヴィデを探して  レッツ・ゲット・ロスト  おかしな考えを抱くとき  ミック・バルー、何も映っていない画面を見る  グローガンの店、最後の夜 石を放つとき 原題: A Time to Scatter StonesA Matthew Scudder Novella ◆ 著者について ローレンス・ブロック Lawrence Block 1938年、ニューヨーク州生まれ。20代初めの頃から小説を発表し、100冊を超える書籍を出版している。 『過去からの弔鐘』より始まったマット・スカダー・シリーズでは、第9作『倒錯の舞踏』がMWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀長篇賞、 第11作『死者との誓い』がPWA(アメリカ私立探偵作家クラブ)最優秀長篇賞を受賞した(邦訳はいずれも二見文庫)。 1994年には、MWAグランド・マスター賞を授与され、名実ともにミステリ界の巨匠としていまも精力的に活動している。 ◆ マット・スカダー・シリーズ ◇ 過去からの弔鐘 ◇ 冬を怖れた女 ◇ 一ドル銀貨の遺言 ◇ 暗闇にひと突き(早川文庫) ◇ 八百万の死にざま(早川文庫) ◇ 聖なる酒場の挽歌 ◇ 慈悲深い死 ◇ 墓場への切符 ◇ 倒錯の舞踏  (MWA賞最優秀長編賞) ◇ 獣たちの墓 ◇ 死者との誓い  (PWA賞最優秀長編賞) ◇ 死者の長い列 ◇ 処刑宣告 ◇ 皆殺し ◇ 死への祈り ◇ すべては死にゆく(単行本) ◇ 償いの報酬 ◇ 石を放つとき(単行本)本書 【 目次 】 ◆ 夜と音楽と …… 5  マシュウ・スカダーとともに育って ブライアン・コッペルマン …… 7  窓から外へ …… 13  バッグ・レディの死 …… 67  夜明けの光の中に …… 121  バットマンを救え …… 155  慈悲深い死の天使 …… 183  夜と音楽と …… 209  ダヴィデを探して …… 217  レッツ・ゲット・ロスト …… 245  おかしな考えを抱くとき …… 271  ミック・バルー、何も映っていない画面を見る …… 301  グローガンの店、最後の夜 …… 307  著者あとがき …… 331 ◆ 石を放つとき …… 337    訳者あとがき …… 486  解説 …… 495

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toruo

(無題)

-- 2022年05月12日

邦訳されたら必ず手に取るミステリの大御所の一人。本作品は作者の最も代表的なシリーズの一つでアル中の元刑事を主人公とした探偵もの。犯人逮捕の際に自分が放った弾が跳弾となり子供を殺害してしまったことからアルコール中毒となり警察をやめ妻子とも別れて非合法の探偵をしていた主人公も一念発起しアル中から脱して昔馴染みの元売春婦と結ばれて裕福な生活を送っていることになっていたのでもはや新作は出ないだろうと思っていたのだが…と興味深く手に取った。残念ながら新作は表題作の中編のみであと名作と呼ばれる短編を時系列に組み合わせたアンソロジーだった。最近のミステリでよくあるようなどんでん返しもなければ特に昔の作品なんかは倫理的にどうなのか、と思わせられるものもあって…新作もほとんど読めないしどうなのかと思ったのだけどこれはこれで楽しめたかな。期待していた新作が無駄にセクシャルだったのが妙に気になるけど全体としては優れた作品になっていたと思います。

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