千曲川はんらん 希望のりんごたち

いぶき彰吾

2021年1月29日

文研出版

1,540円(税込)

絵本・児童書・図鑑

2019年10月13日に長野県を襲った台風により、長野市長沼地区で千曲川が氾濫し堤防が決壊しました。この物語は、千曲川はんらんで被災した、三つのご家族の思いを描いています。 長野市長沼地区でりんご農家を営んでいた寺田家ご家族と、その三女の寺田由紀音さん(高校3年生)の千曲川への思いを取材しました。小学校6年のとき千曲川水害の劇を演じた由紀音さんは、まさか本当に水害の被災者になるとは思っていませんでした。 決壊箇所のすぐ脇にある妙笑寺住職婦人の笹井妙音さんは、長年千曲川水害に関する記録を残し、地域に伝える活動をしてきました。今回の水害では、全国から集まったボランティアの人たちとのつながりについて話しをしてくれました。 決壊箇所から離れていて逃げ遅れたため、二階近くまで浸水し、真っ暗闇のなかで一晩過ごした西沢さんご夫妻。暗闇と水の轟音だけが鳴り響き、徐々に水が家の2階付近まで上がってくる恐怖を話してくれました。 防災と人のつながりと地域の歴史。これからもこの地区で生活をしていく人たちの決意を強く感じます。

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