音楽史の形成とメディア
平凡社選書
大崎滋生
2002年11月30日
平凡社
3,300円(税込)
エンタメ・ゲーム
鳴り響くとともに消える音の記憶は、どのように歴史の語りになっていったのか。われわれが音楽の歴史を語る時、自明の前提にしている「西洋音楽史」という歴史の語りや、特定のレパートリーが繰り返し演奏されるといった「クラシック音楽」という文化の制度は、どのように作られてきたのか。本書では、音楽の歴史は、音楽そのものではなく、音楽を記録・伝達し、再現・評価し、選択・配列する社会の技術と制度である「メディア」によって形成されたという観点から、従来の「西洋音楽史」「クラシック音楽」というパラダイムを大胆に解体してみせ、音楽史研究の新しいパースペクティヴを提示する。
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