武の素描

気を中心にした体験的武道論

大保木輝雄

2000年3月31日

日本武道館

2,200円(税込)

ホビー・スポーツ・美術

武術がその本来の目的から離れ、独自の意味と内容を持った武芸として成立したのは近世初頭の頃である。その代表的なものに柳生新陰流がある。この流派が示す修行の目的は「機(気)を見る心」の養成である。近世武芸論では、おおむねこのような「気」を中心課題としている。果たして「気」とは何なのか。武道を通じてそのような「気」を身読することが、著者の当面の課題である。そのような「気」をテーマとした武の世界を素描してみたい。

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