乱れ舞
秋山久蔵御用控
ベスト時代文庫
藤井邦夫
2006年5月31日
ベストセラーズ
680円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
薬種問屋「大黒堂」の娘、お加代が身投げをした。浪人に手篭めにされ、世をはかなんでの行ないだった。「一切をばらす」、大黒堂は浪人に強請られていたのだ。浮かび上がった浪人の正体。宗方慎之介。元はれっきとした直参の旗本、そして秋山久蔵の幼馴染みだった。久蔵は宗方の長屋へ向かい、妻の由利と出会った。由利は何もかも棄てており、「御公儀を恨む」と呟いた。友の無念に久蔵の剣が閃く。
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