戦国大名の海外交易

鹿毛敏夫

2019年4月19日

勉誠出版

9,350円(税込)

人文・思想・社会

15・16世紀に九州・西日本に領国を所有した肥後相良氏、周防大内氏、豊後大友氏。彼ら戦国大名は、自ら経営する船を中国や東南アジア諸国まで派遣し、ダイナミックな交易活動を展開した。 その交易の一翼を担った海民や水軍、貿易商人の活動、最大の貿易品硫黄の輸出の実態に焦点を当て、大名領国の「海洋性」と「経済力」を明らかにする。 さらに彼らの活動が中国・ヨーロッパにもたらしたインパクトと認識のずれを考察する。 序 論ー「海」からの戦国大名論ー 第一部 海と船ー大名領国の海洋性ー 第一章 遣明船と相良・大内・大友氏 はじめに 一 西国の大名・商人と船 二 西国大名の対明交易 おわりに 第二章 中世港町佐賀関と海部の海民文化 はじめに 一 海民・港町と大名権力 二 海部海民の生活文化 おわりに 第三章 豊後水軍若林家文書の世界 はじめに 一 国立歴史民俗博物館蔵「豊後若林家文書」 二 合澤康就氏蔵「若林文書」と伊東東氏稿本「若林文書」 おわりに 第二部 貿易と豪商ー西国社会の経済力ー 第一章 戦国大名の海洋活動と東南アジア交易 はじめに 一 船による能動的海洋活動の実態 二 九州大名の東南アジア交易 おわりに 第二章 一六世紀九州における豪商の成長と貿易商人化 はじめに 一 近世編纂物のなかの中世九州の豪商像 二 豪商の政商化と戦国大名・豊臣政権 三 豪商の物流収益と年貢米運用 四 豪商による衡量制基準の創出 五 商圏の拡大と貿易商人化 おわりに 第三章 硫黄の世紀 はじめに 一 日本史のなかの硫黄 二 九州産硫黄の大規模調達 三 硫黄産地の社会構造 四 「サルファーラッシュ」の遺跡 おわりに 第三部 倭寇とキリスト教ー相互認識のねじれー 第一章 『抗倭図巻』『倭寇図巻』と大内義長・大友義鎮 はじめに 一 日本「弘治」年旗の倭寇船の派遣者 二 戦国大名の水軍と倭寇 おわりに 第二章 ドイツ・ポルトガルに現存する戦国大名絵画史料 はじめに 一 コインブラ・新カテドラル(ポルトガル)の戦国大名絵画史料 二 リスボン・サンロケ教会(ポルトガル)の戦国大名絵画史料 三 ポンメルスフェルデン・ヴァイセンシュタイン城(ドイツ)の戦国大名絵画史料 おわりに 結 論ー一六世紀の時間軸・空間軸における戦国大名の評価ー 図版一覧 あとがき 索 引(人名・事項・研究者名) 著者プロフィール

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