海を渡る史書

東アジアの「通鑑」

アジア遊学

金時徳 / 濱野靖一郎

2016年6月30日

勉誠社

2,200円(税込)

人文・思想・社会

中国宋代、司馬光により編まれた編年体の史書『資治通鑑』。 それは新たな史書の典型として、朝鮮の『東国通鑑』、日本の『本朝通鑑』など、一群の「通鑑」の名を冠する書籍を生み出すこととなったー。 2014年に韓国で再発見された『新刊東国通鑑』の板木を起点に、東アジア世界の歴史叙述に大きな影響を与えた「通鑑」の思想と展開を探る。 序ー板木の森を彷徨い、交流の海に至る 金時徳 新たな史書の典型ー「通鑑」の誕生と継承 『資治通鑑』の思想とその淵源 福島正 明清に於ける「通鑑」-史書と政治 高橋亨 『東国通鑑』と朝鮮王朝ー受容と展開 朝鮮王朝における『資治通鑑』の受容とその理解 許太榕(翻訳:金時徳) 『東国通鑑』の史論 兪英玉(翻訳:金時徳) 朝鮮時代における『東国通鑑』の刊行と享受 白丞鎬(翻訳:金時徳) 『東国通鑑』とその周辺ー『東史綱目』 咸泳大(翻訳:金時徳) 海を渡る「通鑑」-和刻本『東国通鑑』 朝鮮本『東国通鑑』の日本での流伝及び刊行 李裕利 『新刊東国通鑑』板木の現状について 金時徳 ◆コラム 長谷川好道と東国通鑑 辻大和 島国の「通鑑」-史書編纂と歴史叙述 林家の学問と『本朝通鑑』 澤井啓一 『本朝通鑑』の編修とその時代 藤實久美子 琉球の編年体史書 高津孝 読みかえられる史書ー歴史の「正統」と「正当化」 水戸学と「正統」 大川 真 崎門における歴史と政治 清水則夫 伊藤東涯と朝鮮ーその著作にみる関心の所在 阿部光麿 徳川時代に於ける漢学者達の朝鮮観ー朝鮮出兵を軸に 濱野靖一郎 ◆コラム 『東国通鑑』をめぐる逆説ー歴史の歪曲と帝国的行動の中で 井上泰至 編集後記 濱野靖一郎

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