
和漢のコードと自然表象
十六、七世紀の日本を中心に
アジア遊学 246
島尾新 / 宇野瑞木 / 亀田和子
2020年4月17日
勉誠出版
3,080円(税込)
ホビー・スポーツ・美術
前近代の日本において、和漢の文化体系は、各時代ごとの変容・刷新を経つつも、思考・感性の基盤として通奏低音のごとく響き続けた。 特に漢文化は先例としての規範性から大きな影響を有し、和文化のなかで融合・内在化・再解釈されていった。 それは、人びとが、自らを取りまく環境、自然をどのように感じ、捉え、表象したのか、ということにも強く作用した。 列島における社会構造的・環境的転換期である十六〜七世紀に着目し、文学、美術、芸能、歴史学等、分野横断的な視角から、自然と人との関係を問い直す。 序 島尾新 総論 宇野瑞木 ◉ 1 「内在化」のかたち 室町時代における「漢」の「自然表象」 島尾新 二十四孝図と四季表象ー大舜図の「耕春」を中心に 宇野瑞木 日光東照宮の人物彫刻と中国故事 入口敦志 「環境」としての中国絵画コレクションー「夏秋冬山水図」(金地院、久遠寺)におけるテキストの不在と自然観の相互作用 塚本麿充 江戸狩野派における雪舟山水画様式の伝播ー狩野探幽「雪舟山水図巻」について 野田麻美 四天王寺絵堂《聖徳太子絵伝》の画中に潜む曲水宴図 亀田和子 モノと知識の集散ー十六世紀から十七世紀へ 堀川貴司 ◉2 コード化された自然 「九相詩絵巻」の自然表象ー死体をめぐる漢詩と和歌 山本聡美 『源氏物語』幻巻の四季と浦島伝説ー亀比売としての紫の上 永井久美子 名所としての「都」-歌枕の再編と絵画化をめぐって 井戸美里 十七世紀の語り物にみえる自然表象ー道行とその絵画を手がかり 粂汐里 寛政期の京都近郊臥遊 マシュー・マッケルウェイ ◉3 人ならざるものとの交感 人ならざるものとの交感 黒田智 金春禅竹と自然表象 高橋悠介 「人臭い」話 資料稿ー『天稚彦草子』の解析に向けて 徳田和夫 お伽草子擬人物における異類と人間との関係性ー相互不干渉の不文律をめぐって 伊藤慎吾 室町物語と玄宗皇帝絵ー『付喪神絵巻』を起点として 齋藤真麻理 エコクリティシズムと日本古典文学研究のあいだー石牟礼道子の〈かたり〉から 山田悠介
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