この本を書いたのは誰だ?

統計で探る“文章の指紋”

村上征勝

2020年3月31日

勉誠出版

1,980円(税込)

人文・思想・社会

「グリコ・森永事件」で多数の挑戦状・脅迫状を書いた「かい人21面相」は一人ではなく、二人いた。かい人21面相の挑戦状・脅迫状の文章を統計分析すると、こんなことが明らかになってくる。このような「書き手を特定できるような、文章の特徴(クセ)」が“文章の指紋”である。 シェイクスピアの作品や『聖書』、『源氏物語』など、書き手が疑わしい文章や真贋が疑われている文献は、洋の東西を問わず数多く存在する。 本書はこのような疑惑の文章に対して、“文章の指紋”をみつけるために行われてきた様々な方法を紹介し、また著者が携わった日本語を対象とする事例を解説する。 はじめに 第1章 「かい人21面相」は二人いたー脅迫状を書いたのは誰か[犯罪事件篇] 第2章 ノーベル文学賞の盗作疑惑ー小説の作者は誰か[文学作品篇] 第3章 愛国者の名を騙る者ー国王を誹謗したのは誰か[政治・哲学篇] 第4章 神の言葉を伝えるー聖書を書いたのは誰か[宗教篇] 第5章 “文章の指紋”は作り直せるのか おわりに 参考文献 【コラム】これは何語?/中世の架空の詩人トマス・ロウリーの捏造/本居宣長にも筆の誤りー『源氏物語』「手枕」の巻/古文書に出現した後世の言葉/贋作収集が趣味(?)の著名な数学者/『源氏物語』の写本における表記の揺れ/文章分析の豊満な土壌:電子図書館「青空文庫」

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