ハナシ語りの民俗誌

川島秀一

2024年8月30日

勉誠社

3,520円(税込)

人文・思想・社会

他愛もないタトエ話、田植えをしながら語られた色話、水引きの時の世間話、 巫女が語る言葉、小正月のときに語られる漁村のホラばなし……。 「口承文芸」・「民俗学」などという言葉でくくられる前の、身近なところに溢れていた「ハナシ語り」。 これら「ハナシ語り」はどのような場で生まれ、語り伝えられてきたのか? それらを記録し、活字化した人たちはどのような意識だったのか? 「ハナシ」に残る儀礼や伝説は、どのように変化し、伝わってきたのか? 「ハナシ語り」が生き生きと行われ、自在に再生産される場に寄り添ってきた著者の 体験から、人びとにとっての「ハナシ語り」の場の意味と機能を考える。 はじめに 第一部 話が発生する現場から  第一章 タトエ話の伝承世界ー宮城県気仙沼地方の事例から  第二章 ことわざの民俗  第三章 農作業と口承文芸ーオイサミ話と水引き話  第四章 漁師の語りに出会うー沖や海底の出来事を語ること 第二部 話を集めた人びと  第一章 菅江真澄の耳の位置  第二章 声を文字に換えることー佐々木徳夫の半世紀  第三章 声の配達人ー阿彦周宜『天楽丸口伝』の方法 第三部 語りから話への回路  第一章 口寄せの〈声〉  第二章 一生を語るということー東北の口寄せ巫女の語り  第三章 タイシ像のオシラサマ 第四部 在地伝承を越えて  第一章 「小便観音」の伝承誌  第二章 「皆鶴姫伝説」をめぐる断章  第三章 「太夫黒伝説」をめぐる断章 あとがき 初出一覧

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