平安朝詩文論集

後藤昭雄

2024年8月30日

勉誠社

13,200円(税込)

小説・エッセイ

平安朝において漢詩文は、学問の中心として大きな位置を占めていた。 国家儀礼はもとより、官吏登用試験、公的な宴の場や歴史書編纂、さらには宗教の場などにおいても、 漢学の素養の有無がそこに関わる人物の評価に大きく関わるものであった。 平安朝の文人たちが残した漢文資料の一文字一文字と真摯に向き合い、内容を読解。 彼らの学問環境、史的位置づけと重ね合わせることで、 平安朝の漢詩文をめぐる歴史的状況を明らかにする。 長年に亙って平安朝の漢文学研究に携わってきた著者の最新論文集。 はじめに 一 文学史研究 1 平安朝における『孝経』の受容 2 平安朝人は『後漢書』をいかに読んだかー吉川忠夫訓注『後漢書』第一冊を読んで 3 中国へ伝えられた日本人の著作ー淡海三船の『大乗起信論注』 4 淡海三船「南山の智上人に贈る」詩について 5 「銅雀台」-勅撰三集の楽府と艶情 6 嵯峨朝における「新楽府」受容について 7 日唐間における経典の往還ー『千手儀軌』の伝流 8 仁明朝の宮廷文学と東アジア 9 桜の文学小史 10 菅原是善の願文と王勃の文章 11 延喜二十二年大宰府返牒考 12 『言泉集』所引の平安中期願文資料 13 尚歯会と書と絵 14 平安朝における白居易「劉白唱和集解」の受容 15 大江匡衡と『文選』 16 呉越と平安朝の漢学 17 『本朝文粋』の文人ー上位入集者とその作品 18 『本朝文粋』の一首の詩序と『明衡往来』の一通の書状 19 白居易「諭友詩」の本文ー我が国に残る古写本 二 文人伝研究 20 『経国集』の作者序論 21 空海の周辺ー勅撰詩集作者との交渉 22 勅撰三集の詩と歴史学 23 『扶桑集』の詩人 24 文人たちの交友ー藤原行成を軸として 25 源為憲と藤原有国の交渉について 26 創り出された平安朝詩人ー『本朝一人一首』の過誤 【付載】 27 史料所載平安朝詩詩題索引 あとがき 索 引

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(0

--

読みたい

0

未読

0

読書中

0

既読

0

未指定

0

書店員レビュー(0)
書店員レビュー一覧

みんなのレビュー

レビューはありません

Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください