ダーウィン以後の美学
芸術の起源と機能の複合性
叢書・ウニベルシタス 1119
ヴィンフリート・メニングハウス / 伊藤 秀一
2020年7月23日
法政大学出版局
3,960円(税込)
人文・思想・社会 / ホビー・スポーツ・美術
何のための芸術か?──メニングハウスの問いは、ダーウィンの進化論美学へと行き着いた。近代的制度としての芸術および芸術家が生まれるはるか以前、太古の昔に人間の技芸はいかなる機能を担っていたのか。ダーウィンが性淘汰を理論化した大著『人間の由来』の精読を通じて、美の感覚についての進化論的仮説とカントらが論じた哲学的美学を架橋する。著者による全面的な改訂がほどこされた決定版。 序 説 人間の技芸の進化の転用説 第一章 競争的な求愛と美的判断/選り好み──ダーウィンの技芸モデル 一 「美の感覚」──美的長所と美的判断についてのダーウィンの全般的な仮定 二 ダーウィンの視覚美学──身体「装飾」の理論から人間の視覚芸術へ 二・一 人間の外観の第一装飾としての裸出した肌 二・二 人間の自己彩色、自己装飾、自己形成(変形)の技芸 二・三 見えないものを見る──裸出した肌から美的想像へ 三 ダーウィンの音楽と修辞の理論 三・一 性的「歌手」としての鳥類、哺乳類、人間 三・二 音楽に喚起された感情についてのダーウィンの理論 三・三 言語、修辞、文学における性的原始音楽の遺産 四 クジャク/鳴禽類と人間の芸術家──比較の功績と限界 第二章 社会的な協力と結束の推進者としての芸術 一 高コストで競争的な信号としての芸術、そして「マザリーズ」仮説 二 選好された同盟相手に「求愛する」高コストな実践としての芸術的な複合媒体パフォーマンス 三 集団内の協力/結束を推進するものとしての共同音楽制作と複合媒体パフォーマンス 四 技芸の競争的効果と協力的効果の複合的混合 第三章 個体系統的自己形成(自己変形)としての技芸との取り組み 第四章 人間の技芸の進化の転用モデル──「美の感覚」、遊戯行動、テクノロジー、そしてシンボル認知が力を合わせるとき 一 美の感覚 二 性的求愛、遊戯、そして技芸 三 テクノロジーと技芸 四 シンボル認知/言語と芸術 四・一 ここと今を超越する──想像力と物語性 四・二 曖昧性と不確定性への寛容と適性 四・三 欺瞞と自己妄想のリスクとポテンシャル 五 相互作用する四つの転用適用 訳 注 訳者あとがき 書 誌
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