大革命前夜のフランス 〈新装版〉

経済と社会

叢書・ウニベルシタス

アルベール・ソブール / 山崎耕一

2015年3月9日

法政大学出版局

4,620円(税込)

人文・思想・社会

大革命前夜、例えばパリの石工の賃金はどう推移したか、貴族や聖職者の実態はどうか、都市民衆と農民を圧迫する税と特権の数々、乞食や放浪者の世界、ブルジョワジーの実像と思想等々、社会経済構造から心性・願望の領域まで、旧体制を巨細に解剖する。批判的社会史学の方法を明快に示した好入門書。  まえがき  日本語版への序文  凡例 序章 旧体制  第一部 経済構造 第一章 旧体制の経済 伝統的諸構造の存続 一 旧型の農業 1 農業の法的・技術的・社会的諸条件──共同体体制と集団的規制 2 農業の法的・社会的諸条件──領主体制と封建的徴収 3 いわゆる「農業革命」 二 工業生産の旧型組織 1 職人的構造の生産と商業──同業組合体制 2 農村工業 3 「集合」マニュファクチュア 三 大商業 1 商業の飛躍的発達の技術的諸条件 2 国内商業と対外貿易 3 陸上大貿易 4 海上大貿易 四 大工業の開始 1 織物工業 2 冶金工業 3 石炭業 第二章 状況連関の反転 人口と経済の波動 一 人口の動き 1 「十七世紀型人口動態」の終わり 2 十八世紀後半の人口増加 3 人口動態と都市の成長 4 人口動態の変動とその増減対照 二 物価と収入の動き 1 価格の動き 2 地代の動き 3 賃金の動き 4 物価と収入の動きの結果 三 経済の変動、成長、および出発 1 工業の成長 2 対外貿易の成長 3 資本主義経済への移行の道  第二部 社会構造 第三章 アリストクラート層 一 貴族身分 1 貴族の出自。家門貴族と叙任貴族 2 貴族の構造 二 貴族の経済力 1 貴族の特権 2 俸給、年金および手当て 3 貴族の土地財産 4 貴族の商工業活動 三 アリストクラート層の思想 四 アリストクラート的反動 1 カストの精神 2 貴族の排他主義 3 領主的反動 第四章 聖職者 一 聖職者の身分 1 聖職者の機能 2 教会裁判 3 聖職者の特権 4 聖職禄の授与 二 この身分の資産と財務 1 聖職者の財産 2 聖職者の財務 三 聖職者の構成 1 修道聖職者 2 教区聖職者。上級聖職者 3 教区聖職者。下級聖職者 四 聖職者の伝統と傾向 1 ガリカン教会の自由 2 聖職者の思想 第五章 ブルジョワジー 一 ブルジョワジー──構造の問題 1 法的側面 2 社会的側面 二 金利生活者のブルジョワジー 三 自由業のブルジョワジー 四 職人・小商店主の小ブルジョワジー 1 従属的職人と独立的職人 2 商人的職人と職人的商人 五 実業家ブルジョワジー 1 金融ブルジョワジー 2 交易ブルジョワジー 3 マニュファクチュア・ブルジョワジー 六 ブルジョワジーの思想 第六章 都市の民衆諸階級 一 構造の問題──裸の労務者かプロレタリアかサン=キュロットか 二 民衆の諸カテゴリー 三 民衆の生活条件 1 民衆の生計費 2 賃金の変動 四 労働組織と行政による監視 1 仲間組合 2 法的従属 五 民衆の要求 第七章 農民 一 土地所有の分布 1 農民以外の土地所有 2 農民の土地所有 3 経営の分布 4 土地所有の法的体制 二 農民の生活条件 1 農民の法的条件。農奴と自由農民 2 農民の経済的条件。農民層の社会的グループ 3 乞食と浮浪。放浪者の世界 三 農民の負担。「封建制」 1 封建的諸権利と領主的諸権利。「封建的複合」 2 教会十分の一税 3 封建的徴収 4 国王の税 5 領主的反動 四 農民の心性と願望 結論 一 ブルジョワの繁栄による革命か 二 民衆の貧困による革命か 三 ブルジョワ革命と民衆運動  訳注  訳者あとがき  参考文献

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