社会の社会 2 〈新装版〉

叢書・ウニベルシタス 922

N.ルーマン / 馬場 靖雄 / 赤堀 三郎 / 菅原 謙 / 高橋 徹

2017年5月9日

法政大学出版局

9,900円(税込)

人文・思想・社会

現実には恣意的なものなど存在せず、あらゆる出来事は他のさまざまな出来事との関係のなかで「構造的に決定された」ものとして立ち現れることを、じつに多様な素材を用いて縦横無尽に描きだす。第4章「分化」、第5章「自己記述」のほか、人名・事項索引を所収。 第四章 分化 I システム分化 II システム分化の諸形式 III 包摂と排除 IV 環節分化 V 中心と周辺 VI 階層化された全体社会 VII 機能システムの分出 VIII 機能分化した社会 IX 自律性と構造的カップリング X 刺激と価値 XI 全体社会にとっての帰結 XII グローバル化と地域化 XIII 相互作用と全体社会 XIV 組織と全体社会 XV 抗議運動 第五章 自己記述 I 全体社会の到達可能性 II 主体でも客体でもなく III 自己観察と自己記述 IV ヨーロッパ旧来のゼマンティク(1)──存在論 V ヨーロッパ旧来のゼマンティク(2)──全体と部分 VI ヨーロッパ旧来のゼマンティク(3)──政治と倫理 VII ヨーロッパ旧来のゼマンティク(4)──学校の伝統 VIII ヨーロッパ旧来のゼマンティク(5)──野蛮から(自己)批判へ IX 機能システムの反省理論 X メディアーゼマンティクにおける対立 XI 自然とゼマンティク XII 時間化 XIII 主体への逃走 XIV 道徳の普遍化 XV 《諸国=諸国民Nationen》の区別 XVI 階級社会 XVII 同一性のパラドックスと、区別によるその展開 XVIII 近代化 XIX 記述形式としての情報リスク XX マスメディアと、マスメディアによる自己記述の選択 XXI 不可視化──観察者という《マークされない状態》とその移動 XXII 反省されたオートロジー──全体社会の中での、全体社会の社会学的記述 XXIII いわゆるポストモダン 原註・訳註 訳者あとがき 索引

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