造形芸術と自然

ヴィンケルマンの世紀とシェリングのミュンヘン講演

松山寿一

2015年8月25日

法政大学出版局

3,520円(税込)

人文・思想・社会

古典主義からロマン主義への移行期に、近代ドイツの美学的思考はどのように成立したのか。レッシング、ヘルダー、ゲーテ、シュレーゲル兄弟らを中心とする思想家たちが、ラオコーオン像などの古代彫刻作品やイタリア・ルネサンス美術の批評をめぐって展開した論争をつぶさに追い、ギリシア的理想がドイツの思想空間にもたらした文化的・宗教的革新の本質に迫る。掲載図版多数。 まえがき 凡例 引用全集一覧 挿図一覧 序章 作品を観る場 ザクセンの王都ドレースデンとその王室画廊  1 ザクセンの王都ドレースデン  2 ドレースデンの王室画廊とその展示法  3 ドレースデン王室画廊訪問記  4 作品鑑賞手段としての版画集 第一部 ヴィンケルマンとその世紀 第1章 ヴィンケルマンの古典主義  1 古代美術模倣論  2 「ギリシア的自然」(ヘルダリン)  3 「高貴なる単純と静謐なる偉大」  4 ギリシア美術の四様式 第2章 レッシングのラオコーオン論  1 絵画(造形芸術)と文学(言語芸術)  2 古代文献とラオコーオン像の制作年代 第3章 ヘルダーのラオコーオン論と彫塑論  1 レッシング批判(「不滅のヴィンケルマン」)  2 ヴィンケルマン批判  3 触覚または彫塑論 第4章 ヒルトのラオコーオン論と特性論 第5章 ゲーテの古典主義  1 自然と芸術(『プロピュレーエン』「序説」)  2 ラオコーオン論  3 ヴィンケルマン小伝(「われらがヴィンケルマン」) 第6章 初期ロマン派の芸術論  1 フリードリヒ・シュレーゲルの文学論  2 ヴァッケンローダー(『心情吐露』)とティーク(『シュテルンバルト』)  3 フリードリヒ・シュレーゲルの絵画論 第二部 シェリングのミュンヘン講演 第1章 時代の中のミュンヘン講演  1 バイエルンの王都ミュンヘン  2 ミュンヘン講演の歴史的問題点  3 『芸術哲学』講義とミュンヘン講演 第2章 芸術哲学と自然哲学  1 ドイツ美学と自然哲学  2 自然模倣と古代模倣  3 自然哲学と天才美学  4 「自然精神」をめぐって 第3章 象徴と寓意 ヴィンケルマン,モーリッツ,シェリング  1 絵画と彫刻  2 他律と自律または寓意と象徴  3 神話と象徴  4 象徴と寓意または古代と近代 第4章 特性と悲劇 モーリッツ,ゲーテ,シュレーゲル,シェリング  1 造形的模倣  2 自然模倣,手法,様式  3 特性と非特性  4 特性と悲劇 第5章 彫刻と絵画 ラファエロ,カラッチ,レーニ  1 彫刻と絵画  2 カラッチ絵画とレーニ絵画  3 ラファエロ絵画とレーニ絵画 第6章 ドイツ芸術の再生に向けて  1 バイエルン王室の芸術振興  2 古代模倣と自然観察  3 ドイツ芸術の「花」デューラー 終章 ディオニューソス的なるもの シェリング,ショーペンハウアー,ニーチェ あとがき ギリシア美術年表 画家年表 人名索引

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