
セーラー服の誕生
女子校制服の近代史
刑部 芳則
2021年12月1日
法政大学出版局
3,300円(税込)
人文・思想・社会
明治政府は近代化の象徴として洋装を推奨したが、とくに女性のあいだでなかなか普及しなかった。それが大正末期から昭和にかけて、高等女学校のセーラー服として一気に拡がりをみせる。セーラー服の制服が生まれて百年。なぜ女学生たちはセーラー服にあこがれたのか。本書は、全国すべての高等女学校を調査した集大成。図版約100点、「全国高等女学校の洋式制服一覧」を付す。 はじめに セーラー服誕生百年 女子生徒の服装観と人気の理由 序章 魅力的なセーラー服 福岡女学院・平安女学院・金城学院:セーラー服の起源/女子学習院と東京女学館:お嬢様学校の象徴/東京女子師範学校附属高等女学校:エリート女性の誇り 第一章 体操服と改良服 セーラー服の起源/服装改善運動の展開/洋服を採用する高等女学校/関東大震災の影響という創られた神話 第二章 服育としての効果 上級生と下級生の心の絆/セーラー服を着る条件 第三章 セーラー服の三都と三港 東京府/京都府/大阪府/神奈川県/兵庫県/長崎県 第四章 セーラー服に統一を図った県 福岡県/愛知県/山口県/広島県/群馬県/宮城県/栃木県/富山県/静岡県/岡山県 第五章 洋式の制服の統一を嫌う県と制定が遅れる県 統一を嫌う山形県と新潟県/洋式の制服の制定が遅れる長野県 第六章 全国のセーラー服の状況と個性 最北端と最南端の制服事情/東北地方の制服/関東地方の制服/中部地方の制服/近畿地方の制服/中国地方の制服/四国地方の制服/九州地方の制服 第七章 個性の強いミッション系 姉妹校ではない制服のつながり/セーラー服を着たがる生徒たち/自由を重視する校風と華美の抑止を求める声/姉妹校の関係性 第八章 日中戦争とアジア・太平洋戦争下のセーラー服 終章 セーラー服が誕生した意味 資料 全国高等女学校の洋式制服一覧
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