虜囚

一六〇〇〜一八五〇年のイギリス、帝国、そして世界

リンダ・コリー / 中村 裕子 / 土平 紀子

2016年12月21日

法政大学出版局

8,580円(税込)

人文・思想・社会

地中海、北アフリカ、アメリカ、インドへと歩を進め、かつてない大帝国を築き上げたイギリス。しかし、帝国の版図をめぐる争いのなかで、多くのイギリス人が敵国の捕虜となっていた。あらゆる価値が転倒する異国の地で、敵の手中に落ちた無名のロビンソン・クルーソーあるいはガリヴァーたちの目に母国イギリスは、そして世界はどのように映ったのか。歴史に埋もれた虜囚体験記に光をあてるもうひとつのイギリス史。  謝 辞 序 章  小ささゆえの脆弱さ、小ささゆえの攻撃性  人びとや物語が重要だ  帝国を見直す 第一部 地中海──虜囚と拘束 第一章 タンジール  砕け散る波  もう一つの海、もう一つの見方  弱 点 第二章 イスラム勢力と海  バーバリ  数値的側面  イギリス人も奴隷になる  海の襲撃者たちと一つの海洋帝国 第三章 物語を語る  公表する  教会と国家  虜囚の声  読み物 第四章 イスラムとの出会い  方位修正  混在するメッセージ  証 言  変遷? 第二部 アメリカ──虜囚と困惑 第五章 さまざまなアメリカ人、さまざまなイギリス人  大西洋の彼方を見る  生け捕りにする  分 断 第六章 戦争と新世界  衝 突  荒野の中へ  魅了された虜囚たち  勝利の成果、島国の制約からくる苦労 第七章 革命  正体を見誤る  誰を数に入れるべきか  網でライオンを捕らえる  帝国を黒くすること、複数の帝国を新たに築くこと 第三部 インド──虜囚と征服 第八章 インドへのもう一つの道  セアラの話  リミット  虎に乗る 第九章 虎と剣  マイソールとその意味  書き手としての戦士  敗北への適応  勝つための書き直し 第十章 制服姿の虜囚たち  数当て賭博に勝つ  出ていった者たち  鞭で軍隊を従わせる  帝国の兵士たちについての見方を改める 終章 アフガニスタンへ、そしてその先へ  さらなる虜囚、さらなる物語  同じままだったこと、違ったこと  十九世紀 結論  二十一世紀の問題  訳者あとがき  挿絵タイトル・出所一覧  原 註  補遺 虜囚に関する資料  索 引

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