
食堂かたつむり
ポプラ文庫 日本文学 102
小川 糸
2015年1月2日
ポプラ社
792円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
おいしくて、いとおしい。 同棲していた恋人にすべてを持ち去られ、恋と同時にあまりに多くのものを失った衝撃から、倫子はさらに声をも失う。 山あいのふるさとに戻った倫子は、小さな食堂を始める。それは、一日一組のお客様だけをもてなす、決まったメニューのない食堂だった。 巻末に番外編を収録。
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「生きる」ために必要なこと
starstarstar 3.3 2023年02月05日
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Amazonのレビューがあまりにも分かれていて、評価低い人の共通は「下品な表現が時々ある」のと「ペットのように飼っていた豚を屠殺して料理」する描写が気持ち悪い、とのことだった。
私も正直、自分が毎日ご飯を作ってあげてペットのように可愛がっていた豚を、いくらおかんの最後の頼みだからといって聞けないよな、と思う。そこに至るまでの倫子の葛藤がもっと書かれていたら少しは受け入れられたかも。
そして、「エルメスは理解している」みたいな描写があったけどそれは行動を正当化するための言い訳で都合の良いファンタジーに過ぎない。
エルメスは最後まで倫子に殺されるとは思っていなかったと思う。
料理のシーンも、前半は良かったけど後半になるにつれくどくなった。
この小説は一人の女性が「食」を通して生きる力を取り戻していく話だと思うのだけど、多分タイトルから想像するのはもっとふんわりほのぼのしていた話なんだろうと思う。作者の意図と読む側の期待が若干ずれた感は否めない。
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うーん
star 1.8 2020年06月09日
star
同棲していたインド人の恋人に、家のものからお金までほぼ全財産を持ち逃げされ、ショックで声が出なくなり、昔飛び出した嫌いな故郷へ戻る…
という設定はとても良かったんだけど、その故郷があまりに都合が良い環境で(料理に必要な素材に溢れている)主人公は天才的に料理の才能があるし、特に共感もできない。
ずっとそりが合わなかった母がガンで余命僅かになってから関係性が変わった、とかは良くある話だったし。
でも情景が浮かびやすいし各々キャラ立ちしているので、ヒューマンドラマ的な感じで、テレビドラマ化するのはありなのかなと。と思ったら映画化されてるみたいです。
飼育しているわけじゃなくて、ペットとして飼っていた豚を最後にはまるごと食べることにして、アレコレ解体して料理にするところとかは嫌悪感。最後の方では、たまたま亡くなった野生の鳩まで捌いて、鳩の丸焼きを食べるという。
たしかに命は尊い、私たちはそういった動物のお陰で生きていられるし、私もお肉料理は大好きだけど。さすがにさっきまでペットにして可愛がっていた豚を、捌いて食べようだなんて絶対に思えない……
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同棲していた恋人にすべてを持ち去られ、恋と同時にあまりに多くのものを失った衝撃から、倫子はさらに声をも失う。山あいのふるさとに戻った倫子は、小さな食堂を始める。それは、一日一組のお客様だけをもてなす、決まったメニューのない食堂だった。巻末に番外編収録。
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