食堂かたつむり
ポプラ文庫 日本文学 102
小川 糸
2015年1月2日
ポプラ社
792円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
同棲していた恋人にすべてを持ち去られ、恋と同時にあまりに多くのものを失った衝撃から、倫子はさらに声をも失う。山あいのふるさとに戻った倫子は、小さな食堂を始める。それは、一日一組のお客様だけをもてなす、決まったメニューのない食堂だった。巻末に番外編収録。
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star 1.8 2020年06月09日
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同棲していたインド人の恋人に、家のものからお金までほぼ全財産を持ち逃げされ、ショックで声が出なくなり、昔飛び出した嫌いな故郷へ戻る…
という設定はとても良かったんだけど、その故郷があまりに都合が良い環境で(料理に必要な素材に溢れている)主人公は天才的に料理の才能があるし、特に共感もできない。
ずっとそりが合わなかった母がガンで余命僅かになってから関係性が変わった、とかは良くある話だったし。
でも情景が浮かびやすいし各々キャラ立ちしているので、ヒューマンドラマ的な感じで、テレビドラマ化するのはありなのかなと。と思ったら映画化されてるみたいです。
飼育しているわけじゃなくて、ペットとして飼っていた豚を最後にはまるごと食べることにして、アレコレ解体して料理にするところとかは嫌悪感。最後の方では、たまたま亡くなった野生の鳩まで捌いて、鳩の丸焼きを食べるという。
たしかに命は尊い、私たちはそういった動物のお陰で生きていられるし、私もお肉料理は大好きだけど。さすがにさっきまでペットにして可愛がっていた豚を、捌いて食べようだなんて絶対に思えない……
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橘薫
「生きる」ために必要なこと
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