灯
百年文庫 31
夏目 漱石 / ラフカディオ・ハーン / 正岡 子規
2015年1月2日
ポプラ社
825円(税込)
小説・エッセイ / 人文・思想・社会
結婚を控えた男が友人と語りあううち、風邪で寝込む許婚者の容態が気になり始める。春の冷たい雨の中、家へと急ぐ男の不安は果てなく広がり…(夏目漱石『琴のそら音』)。芸者街から忽然と姿を消した名妓「きみ子」。激動の維新期に覚悟をもって生き抜いた女性の潔い愛の物語(ラフカディオ・ハーン『きみ子』)。初冬の月夜、人力車にのって坂をくだる病の子規が、人波とまばゆい明かりをつきぬけていく美しい瞬間(正岡子規『熊手と提灯』ほか三篇)。情趣深き文章世界。
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