百年文庫 85

若杉 鳥子 / 素木 しづ / 大田 洋子

2015年1月2日

ポプラ社

825円(税込)

小説・エッセイ / 人文・思想・社会 / 文庫

「貧しい、親きょうだいのために働き通した一生が此処に睡っている」-ある芸妓の葬儀に参列するため、逕子は久々に故郷の土を踏んだ(若杉鳥子『帰郷』)。三十三で死ぬと考えることで命の尊さを分かった気になっていたお葉。だが、年老いた母が浴場で呟いた一言に、生の本当の意味を感じとる(素木しづ『三十三の死』)。一時は死による逃避を考えた「私」が、復興途上の広島に見出した平和への希望と祈り(大田洋子『残醜点々』)。過去も現実もしなやかに受けとめ、自ら明日を紡ぎだしてきた女性たちの軌跡。

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(0

--

読みたい

0

未読

4

読書中

0

既読

0

未指定

8

書店員レビュー(0)
書店員レビュー一覧

みんなのレビュー

レビューはありません

Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください