しあわせのパン

ポプラ文庫 日本文学 179

三島 有紀子

2015年1月2日

ポプラ社

660円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

北海道の静かな町・月浦に若い“夫婦”が営むパンカフェがあった。実らぬ恋に未練する女性、出ていった母への思慕から父を避ける少女、生きる希望を失った老夫婦が次々と店を訪れる。彼らを優しく迎えるのは、二人が心を込めて作る温かなパンと手料理、そして一杯の珈琲だった。

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Readeeユーザー

人生に迷ったら行きたい場所

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4.4 2022年04月04日

わけあうたびに、わかりあえる気がする】 北海道の静かな町・月浦にある、カフェ・マーニ。 パンの焼ける匂い、珈琲豆を挽く香り。 水縞君が焼けたパンを運んでくる。 りえさんが珈琲豆を挽いている。 あったかいことがごちそう。 来る人を優しく迎えてくれるあたたかい場所。 それが、カフェ・マーニ。 違う場所に身を置くって必要な時あるよね。 何が自分にとって一番大切なことなのか、 見えなくなることってあるから。 コウイウコトナノダ。 私が、ほしかったのは。 これ、おいしいよ、食べてみる? ってひとつのものを二つに分けてシェアしあったり、 これ、おいしいねって言いあったり。 言葉にならない「おいしね」を目で交わしあったり。 そんなこと一度もなかった。 それは全部自分が何が欲しいか、何が好きか、わかっていなかったから。 もがいてもがいて恥かいて。 もがいたことがある人間じゃないと幸せはないかもしれない。 かっこわるくていいのだ。 かっこわるい自分を知っている人は大人だと思う。 大切に思っていることを大切にして生きていたかった。 でもそのうち大切なものがわからなくなってしまって。 そのときに水縞君がここに連れてきてくれた。 ずっとずっと見てて。私のこと。 水縞君のことも見ているから。 お家に帰ろう。 それがボクからの精一杯のプロポーズの答えでした。 りえさんは見つけたのです。 自分を。 ボクハキミヲアイスボクハキミヲアイス。 君を愛す。 ボクが生きる意味。 ずっと探していたもの。 やっと見つけた。

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Readeeユーザー

(無題)

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1.6 2019年01月09日

温かみがある。映画の方が好き。

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