
しあわせのパン
ポプラ文庫 日本文学 179
三島 有紀子
2015年1月2日
ポプラ社
660円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
北海道洞爺湖畔の静かな町・月浦に、りえさんと水縞くんの営むパンカフェ「マーニ」があった。実らぬ恋に未練する女性・香織、出ていった母への思慕から父親を避けるようになった少女・未久、生きる希望を失った老夫婦・史生とアヤ……さまざまな悩みを抱えた人たちが、「マーニ」を訪れる。彼らを優しく迎えるのは、りえさんと水縞くんが心を込めて作る温かなパンと手料理、そして一杯の珈琲だった。映画界の俊英・三島有紀子による初の小説執筆作品。映画「しあわせのパン」から生まれた、とびっきり香ばしくて温かい物語。特別付録として絵本「月とマーニ」を巻末に収録。 映画『しあわせのパン』 出演:原田知世 大泉 洋 ほか 2012年1月21日(土)北海道先行上映、2012年1月28日(土)全国公開 配給:アスミック・エース
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人生に迷ったら行きたい場所
わけあうたびに、わかりあえる気がする】 北海道の静かな町・月浦にある、カフェ・マーニ。 パンの焼ける匂い、珈琲豆を挽く香り。 水縞君が焼けたパンを運んでくる。 りえさんが珈琲豆を挽いている。 あったかいことがごちそう。 来る人を優しく迎えてくれるあたたかい場所。 それが、カフェ・マーニ。 違う場所に身を置くって必要な時あるよね。 何が自分にとって一番大切なことなのか、 見えなくなることってあるから。 コウイウコトナノダ。 私が、ほしかったのは。 これ、おいしいよ、食べてみる? ってひとつのものを二つに分けてシェアしあったり、 これ、おいしいねって言いあったり。 言葉にならない「おいしね」を目で交わしあったり。 そんなこと一度もなかった。 それは全部自分が何が欲しいか、何が好きか、わかっていなかったから。 もがいてもがいて恥かいて。 もがいたことがある人間じゃないと幸せはないかもしれない。 かっこわるくていいのだ。 かっこわるい自分を知っている人は大人だと思う。 大切に思っていることを大切にして生きていたかった。 でもそのうち大切なものがわからなくなってしまって。 そのときに水縞君がここに連れてきてくれた。 ずっとずっと見てて。私のこと。 水縞君のことも見ているから。 お家に帰ろう。 それがボクからの精一杯のプロポーズの答えでした。 りえさんは見つけたのです。 自分を。 ボクハキミヲアイスボクハキミヲアイス。 君を愛す。 ボクが生きる意味。 ずっと探していたもの。 やっと見つけた。
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