あずかりやさん

ポプラ文庫 日本文学 270

大山 淳子

2015年6月5日

ポプラ社

682円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

「一日百円で、どんなものでも預かります」。東京の下町にある商店街のはじでひっそりと営業する「あずかりやさん」。店を訪れる客たちは、さまざまな事情を抱えて「あるもの」を預けようとするのだが…。「猫弁」シリーズで大人気の著者が紡ぐ、ほっこり温かな人情物語。

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Readeeユーザー

書店員さんのオススメによる重版、重版に納得

starstarstarstarstar 5.0 2024年03月12日

面白い!設定も素晴らしいけど、文章、登場人物、ストーリー全てが現代の設定でありながら、あり得る話になっており、各ストーリーも予想はもちろん出来ないけれどあり得る展開で、現実にあったらありがたいお店だな、と思った。またストーリーの目線が非常に趣きがあり、そこも確実に高ポイント。 重版の重版のようで、版22までされているよう。またこのシリーズが5巻まで展開されているようなので、期待して読破したい。 また話のベースが児童書の十年屋と似ている気がするが、こちらの方が3年発刊が早い。

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Readeeユーザー

あずけたいものは何

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3.9 2022年05月20日

一日百円でどんなものでもあずかります】 店先にかかる暖簾は、藍色で白抜きの「さとう」の文字が入っている。 東京の下町の商店街のはじっこにある、こじんまりとしたお店。 あずかりもの・さとう。 あずかりやさん。 奇妙な商売なだけに、隙間産業といいますか、ライバルがおらずなんとか続いています。お客様に「あずかって」といわれたものをあずかり、それがどんなものであろうと ”一日百円” 。最初に期限を決めて前払いしてもらい、期限を過ぎても取りに来なかったら、あずかりものはいただきます。売れるものは売り、使えるものは使い、処分すべきものは処分いたします。 店主は、目が見えません。 小さい時に事故に遭ってから光を失いました。 その原因を作ってしまった母親は出ていきました。 そして父親もここをでていき、 17歳の時に一人ぼっちになた店主は、 ひょんなことから、あずかりやさん、をはじめたのです。 目が不自由なことも幸いしたのでしょう。 「あずかりもの」を読んだり見たりできませんし、 ましてや、お客様の顔を見ることもできません。 お客様からしたらプライバシーは守られ、安心して物を預けることができるという寸法です。 捨てるために預ける人もいます。 そういう人はたいてい一日分の百円を支払います。 でも本当に一日だけ預けて取りに来る人だっています。 あるかないかの可能性のために店主はここで待ち続けます。 あずかりやさんは、待つのが仕事。 ここは、いつまでも変わらず、待っていてくれる場所なんです。 何ごとにも受け入れてくれる店主がそこにはいます。 お店を訪れる人たちは様々な事情を抱えて「あるもの」を預けます。 何も言わずに預けていく人。 堰を切ったように事情を話して預けていく人。 店主と話をしているうちに預けるのを辞めた人。 店主は点字の本を読みながら、今日もお客を待ち続けます。 今日はどんなお客様がどんなものを預けに来るのでしょう。 「あずかりもの」にはひとつひとつ物語があり、 「あずかりもの」にこめられた想いもあるのでしょう。 そんな物に込められた優しい物語たちをお話いたしましょう。

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