
エンディングドレス
一般書 141
蛭田 亜紗子
2018年6月8日
ポプラ社
1,650円(税込)
小説・エッセイ
32歳の若さで夫に先立たれてしまった麻緒(あさお)は、自らも死ぬ準備をするうち、 刺繍洋品店で小さなポスターを見つける。 ◆終末の洋裁教室◆ 講師 小針ゆふ子 毎週日曜午後一時から 春ははじまりの季節。 さあ、死に支度をはじめましょう。 あなただけの死に装束を、手づくりで。 死に装束=エンディングドレスを縫う教室。 人生最後に着る服を自分でつくるということに、興味が湧いた。 教室へ足を運んだ麻緒が出会ったのは、ミステリアスな先生と、3人の陽気なおばあさん。 聞けば、エンディングドレスを縫う前に、いくつかの課題があるという。 はたちの時にいちばん気に入っていた服 十五歳の時に憧れていた服 自分以外のだれかのための服 自己紹介代わりの一着…… 先生やおばあさんトリオの助けを借りながら、麻緒は洋服づくりに無心で取り組んでいく。 夫の弦一郎に、命にかかわる持病があることはずっと知っていた。 それでも二人は、一緒にいることを選んだ。 洋服の思い出が、忘れていた想いや出来事を次々に引き出してーー。 あつい涙があふれる! 再生のその先を描く、希望に満ちた傑作長編 * 今はもう手元にはない、昔大好きでよく着ていた服を思い出した。 その手触りや着心地は、恐がりな自分をどんなに励ましてくれただろう。 人は生まれることも死ぬことも自分では選べないけれど、 何を纏って生きるかは選択することができる。 ーー山本文緒(作家) * 連載時から、熱い感想が続々! 主人公が自殺を考えているとは思えない、 暗くないどころか、不思議な心地よさのある冒頭から一気に引き込まれた。 ーー30代女性 何度読んでも泣いてしまうシーンがあります。 悲しい涙ではなく、あまりの優しさに胸がいっぱいになって泣けてきてしまう。 ーー40代女性 おばあさんトリオや先生の過去のエピソードも印象的。 洋服をつくることや纏うことと、生きるということは似ている気がした。 ーー30代男性 * 蛭田亜紗子(ひるた・あさこ) 1979年北海道札幌市生まれ、在住。2008年第7回「女による女のためのR-18 文学賞」大賞を受賞。10年、『自縄自縛の私』を刊行しデビュー。 著書に『人肌ショコラリキュール』『愛を振り込む』『フィッターXの異常な愛情』『凛』などがある。
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