渇いた警官

扶桑社ミステリー

ウィリアム・J.コーニッツ / 竹林卓

1992年8月31日

扶桑社

705円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

クリスマス間近の雪のニューヨークで、ふたりの黒人女性が殺された。目撃者も、犯人の遺留品もなく、喉を掻き切られて殺されているのに、血痕すらもないのだ。人種問題をはらんだこの難事件の扱いに苦慮した刑事部長は、特捜班のチーフにジョン・ビンダ警部補を据える。その苛酷な犯人逮捕のやり口から、マスコミに〈処刑隊長〉と呼ばれ、閑職に追いやられた辣腕の刑事だ。だが、チーフとなったビンダを嘲笑うように、殺人事件は連続する…。警察小説に独自の作風を築いた名手が、NYに展開する大捜査線を描く力作。

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