拾った女

扶桑社ミステリー

チャールズウィルフォード / 浜野アキオ

2016年7月4日

扶桑社

1,045円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

幻の傑作ノワール、登場 ローレンス・ブロック絶賛! 哀しみ色の街で 破滅へとひた走る愛ーー。 「直球ど真ん中のノワールと見せかけて、 実は読者の手元で変化する曲球」--若島正 「チャールズ・ウィルフォードより優れた クライム・ノヴェルなんて誰にも書けない」 ーーエルモア・レナード 「ディヴィッド・グーディスのロマンティシズム、 ホレス・マッコイの手になる疎外された除け者たちの肖像、 チャールズ・ジャクソンが「失われた週末」で描きだした 酒浸りの人生。本書はその鮮やかな融合だ」 ーーウディ・ハウト (『Pulp Culture』『Neon Noir』著者) サンフランシスコ、夜。小柄でブロンドの 美しい女がカフェに入ってきた。コーヒー を飲んだあと、自分は文無しのうえハンド バッグをどこかでなくしたという。店で働 くハリーは、ヘレンと名乗る酔いどれの女 を連れ出し、街のホテルに泊まらせてやる。 翌日、金を返しにやって来たヘレンと再会 したハリーは、衝動的に仕事をやめヘレン と夜の街へ。そのまま同棲を始めた二人だ ったが、彼らの胸中に常につきまとってい たのは、死への抗いがたい誘いだった。巨 匠初期の傑作遂に登場!〈解説・杉江松恋〉

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toruo

(無題)

-- 2022年05月12日

表紙とタイトルに惹かれて手に取ったがいい意味でかなり裏切られた。 画家を目指すも挫折してウエイターで食いつないでいる退役軍人の主人公。彼の働く店にある夜、無一文で泥酔した女が現れる。 彼女の面倒を見た主人公の元に翌日も現れた女と衝動的に仕事を辞めて同棲を始めた主人公。 しかし女のアルコール中毒は想像を超えており…無一文になった二人は心中を図るも果たせず、といったところまでが中盤までに描かれるのだが、ここからノワールな展開を想定していると大いに裏切られることに…。 第二次大戦後から細々とミステリを書き続けカルト的な人気を誇った作者なのだとか。 破滅型のカップルを描く描写が切なくもありかなり特異な作品だった。これは良かったな。

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