モダニズムの文学と文化

放送大学教材

宮本 陽一郎

2021年3月20日

放送大学教育振興会

3,850円(税込)

人文・思想・社会

20世紀前半の文化の諸相を、文学・音楽・映画・建築・美術・写真などの諸領域を横断しながら論じる。 アメリカ合衆国の文学・芸術が分析の核となるが、しかしこれを文化のグローバル・ネットワークの一環として捉え直すことを主眼とする。 本書の目標は、カルチュラル・スタディーズの理論と研究手法を身につけ、これに基づき読者各自の学習・研究のテーマを深化させること。また、トランスナショナルな視座から、文化事象を分析する研究能力を身につけることである。 1.序論ー 近代化、モダニティー、モダニズム 2."Less Is More" -バウハウス運動と機能主義 3."Things Fall Apart" -世紀末からモダニズムへ 4.神話と秩序 -ジョイス、エリオット、ストラヴィンスキー 5.断片から秩序へ -エクリチュールとしてのモダニズム 6.一人のための全体/全体のための一人 7.アメリカ小説におけるキュービズム 8.シオドア・ローズヴェルトの巨像 9.ターザンの優生学 -帝国主義的な身体と自己 10.キング・コングのニューヨーク -帝国主義とプリミティヴィズム 11.フィッツジェラルドのジャズ・エイジ 12.帝国主義のパーティー -『グレート・ギャッツビーを読む』 13.ブラック・エンペラー(1) -ハイチとハーレム 14.ブラック・エンペラー(2) -ハイチとアメリカ合衆国帝国主義の地政学 15.ブラック・エンペラー(3) -モダンの黄昏

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