鳥かごのシンデレラ

ハーレクイン・ロマンス 3213

ペニー・ジョーダン / 松本果蓮

2017年1月5日

ハーパーコリンズ・ジャパン

722円(税込)

小説・エッセイ / 新書

6年前に両親が亡くなってから、ベアトリスは夢をあきらめ、美しいがわがままなきょうだいを必死に育ててきた。そして彼らからの、使用人のような扱いに耐えていた。しかしある夜、妹にディナーの給仕をしているところを、富豪のエリオットにからかわれ、彼女はついに耐えられなくなる。きょうだいの中で一人だけ美しくないのが、そんなに悪いこと?屈辱と恥ずかしさから、ベアトリスがキッチンに逃げこんでも、追いかけてきたエリオットは“泣き顔まで醜い”とあざけった。ところが彼女が怒ると“かわいい君”と呼び、唇を奪って……。

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Readeeユーザー

ドアマット系女子

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0.8 2017年05月30日

俳優一家に生まれた平凡女子ベアトリス。他の姉弟は皆、見事な美男美女。異母兄弟のルシーラも美しい。ベアトリスとは血の繋がりのない兄エリオットは、ベアトリスを「君は他の兄弟を甘やかしすぎだ」と非難する。人と争う事に恐れを感じるベアトリスは、そんな侮辱もじっと耐える。ベアトリスは何度も無言を貫きあえて自分をドアマットにしているように見えるが、恐らくこれは、対人恐怖症か、自律神経失調症か、吃音やどもりなどが理由なのかもしれない。あるいは子供の頃に内気なベアトリスが、自分は醜い、と思い、対人恐怖症が進んでしまったのかもしれない。しかもベアトリスは全く相手の顔色を読めない様子。それと言葉をそのままの意味で受け止めてしまうところがある。アスペルガー症かもしれない。ベアトリス、可哀想すぎる。ベアトリスは、やる事が全て自分を傷つける行為ばかりで、しかもエリオットを愛してる理由が全くわからない。情緒不安定すぎる。哀れすぎる。そのあとエリオットに突然の告白をされてエリオットの家で一夜を過ごしたベアトリスは、次の日、エリオットが「話し合う事がある」と開口早々いったので、遊ばれたと思い込んだベアトリスは、「話すことなんかないわ!」とエリオットを避ける。帰宅のちにエリオットがしばらくフランスに出かけたので、ベアトリスもちょうど新鋭作曲家の雇われ主にイタリアへ仕事で一緒に来て欲しいと誘われて、家を飛び出す。芸術家の大らかで気品溢れるイタリア夫婦に会い、ベアトリスは今まで育てる事が出来なかった「自分の魅力」を少しずつつけていく。そんな時にエリオットが現れて紆余曲折を隔て、2人は結ばれる。弟ベネディクトのやりたい事があまりよくわからなかった。彼は姉ベアトリスを母親がわりに思っていただけなのか?シリーズものなのでもしかすると、この続きが見れるのかもしれないけど…ベアトリスの情緒不安定さは疲れる。登場人物の感情があちこち飛び過ぎて掴みにくかった。

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