ギリシア富豪と月の妖精

ハーレクイン・ロマンス 3493

レイチェル・トーマス / 藤村華奈美

2020年5月13日

ハーパーコリンズ・ジャパン

730円(税込)

小説・エッセイ / 新書

月の妖精が奏でる旋律が、 傲慢な富豪の心を開かせた。 事故で記憶喪失になった親友を見舞ったリオは、 親友の兄で会社社長のリュサンドロスとでくわし、動揺した。 6週間前まで二人は熱いデートを重ねていた。 ところが、彼に純潔を捧げようと心に決めた日、リオは不運にも 暴漢に襲われてしまう。リュサンドロスに会う勇気はなく、 真実も告げられぬまま、泣く泣く姿を消したのだった。 うつむく彼女に、リュサンドロスは意外な言葉を投げかけた。 「妹が記憶を取り戻すまで、恋人のふりを続けてくれないか」 胸に広がる切ない痛みを抑えて、リオは黙ってうなずいた。 ハーレクイン・ロマンスの定番テーマ“偽装恋人”を、レイチェル・トーマスが涙を誘う感動作へと昇華させました。とくに印象的なのは、ヒロインがヒーローのためにピアノで《月光ソナタ》を弾くシーン。まるで映画のように美しく、心を揺さぶられます。

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