帰ってきた初恋

ジュリエットは建設関係コンサルタントで、もう少しで重役の席を手にする所だった。が同僚で恋人のポールに自分の事業計画書を奪われて、カッとなったジュリエットは社長とポールにシャンパンをぶっ掛けて退職する。しばらく無気力だったジュリエットは母の家に転がり込むが、ある日、本屋で人が倒れているのを発見して救急車を呼ぶ。そこで窓ガラスが割れている事に気付き、他に頼りになる人がいない本屋のおばあさんの為に、細々とした店の手続きを引き受ける。途中で近くの金物店に電話をすると10分して来てくれた、のは昔ジュリエットが憧れていたグレガー・マクラウドだった。グレガーは窓ガラスを直したり防犯対策を講じてくれたりする。そのあと店の3階に住む事にもなってジュリエットは慌ただしく引っ越す。そして今住んでいる地域が、開発地域に指定され、街が取り壊される事を知る。激怒したジュリエットは、「守る会」を結束して地域開発を阻止するべく、ネットに地域の写真を載せたり地域のラジオに出演したりする。実はこの地域開発を手がけている人物こそグレガーなのだが、ジュリエットはグレガーを「昔の初恋の人で金物店の従業員」と勘違いしていた。勇気を出してグレガーを誘惑して一夜を共したジュリエットは、次の日にグレガーが地域開発の首謀者という事を新聞で知る。その直後、ジュリエット母の昔の知り合いだという紳士を見て直感的にその男性が自分の父親だと理解する。父親に捨てられたと思って育ったジュリエットは、母に嘘を付かれていた事にショックを受ける。そのあと追いかけて来たグレガーが、昔ジュリエットがいじめっ子から追いかけられて転んだ時に、荷物を拾ってあげた事を思い出した、と告げる。この辺であっさり懐柔されたジュリエット。あっけなくハッピーエンドに。最後があっさりし過ぎて肩透かしだった。