熱いプロローグ

地元紙に載った匿名のラブレターを読み、なぜかジェーンは胸騒ぎを覚えた。そんな折、今度は彼女のオフィスに大きな花束が届けられる（『秘密のキス』）。亡き兄の親友グレッグにずっと思いを寄せてきたアニー。思いがかなって一夜を共にした二人だが、グレッグの態度が突然冷たくなり、アニーは失望する（『秘めた恋心』）。仕事にかまけて家庭を顧みない夫ガレスに愛想をつかせ、ローラは別居を決意する。だが、夫の叔父アイザックからガレスの意外な過去を聞かされて、心が動かされる（『あなたに帰る日』）。『富豪一族の宿命』関連作の短編集。作家ごとに個性の違う三つのロマンス。