
虫とゴリラ
養老孟司 / 山極寿一
2020年6月2日
毎日新聞出版
1,650円(税込)
小説・エッセイ
〈虫とゴリラ〉の目で、人間の世界をとらえ直す! 情報化社会の中で、コンピューターに支配されつつある現代日本人に贈る〈日本の2大知性〉によるビッグ対談!
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森林はハレの世界、水田や平野はケの世界 サルが山から降りてきたら田植えを始めていた 今や厄介者として住宅地まで姿を表す それはハレの世界として敬ってきた森林を破壊してしまったから 人間が変えているということを人間が知らない 何も考えず復元すれば良いわけではない 西洋の遠近法はいつどこに自分が立っていて何を見ているのか明快 日本絵画は主体と客体の関係が曖昧 主体が客体の中に溶け込んでいる なぜ70年代にあっという間に自然を壊してしまったのか できるようになるのは非常に問題 技術が手に入ると人間はやっちゃう 科学はやる事がはっきりしていて手段がきちんと決められているけど、行く先が分からない 宗教は行く先を決めたんだけど、どうやったら行けるのかわからない 言葉によって蓄積する文化が生まれ、クリエーションが生まれた コンクリート建築は作った時が終わりで、木造建築は作った時が始まり 石のように頑固だ という時石というもののある性質を取り出して人間の性格に当てはめるような事が人間にはできる。これは人間だけの感性。 ルターの言葉 酒、女、歌これを知らない奴は一生馬鹿で終わる 日本だと、飲む、打つ、買う 打つが歌になってる 打つ本質はめまい 共通項は耳 火星、月どこでもいい 住んで楽しいですか人間の身体が幸福に暮らせる環境は地球の環境 実体経済が煮詰まった 企業の内部留保が国の国家予算レベル、460兆円 投資する場所がない 身近な仲間はを信頼せず、遠くにいる仲間とSNSで繋がるかと思えば人と付き合えなくなって引きこもる。仲間と違うことを前提に共鳴し合えることが幸福であると思えるのに、争い合いながら均質化の道を歩んでいる。それは人類が歩んできた進化の道から逸脱し始めているのではないか。 仲間と違うことを前提に共鳴し合えることが幸福 人類は仲間との繋がりを拡大するように進化してきた。その過程で脳が大きくなった。 人間同士の繋がりには必ず自然が介在してきた。季節の移り変わりを共に感じ、それを衣食住という暮らしの表現を通して共鳴することが人と人との間をつなぐのである。 それぞれが違い、予想が難しい相手だからこそ、共通に感じられる媒介物を作ろうと努力する。それが自然という不確かな対象であれば共通項を見出そうとする熱意は増す。 感動を分かち合うことを生きる意味に据えるべき。人は生まれながらにして持つ感性には生物としての倫理がある。それを大切にして、人間以外の自然とも感動を分かち合う生き方を求めていけば、救われる。
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(無題)
縁側の話が特に興味深かった。グローバル社会だからこそ日本的な文化を大切にして、それを基に世界で活躍できる人材でありたいと思った。
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