
家族と互助・共助の哲学
未来世界を哲学する 第4巻
「未来世界を哲学する」編集委員会 / 美馬 達哉
2025年2月4日
丸善出版
2,640円(税込)
人文・思想・社会
私たちは他者との関係を抱えて一生を過ごす。その際、家族は人間にとって最も身近にあり、かつ密接に関わる社会集団となるが、それゆえに家族は、その時々の社会的課題を色濃く反映して変容しつつ、その維持存続がはかられる。未来社会の家族について哲学することは、これから私たちがどのような関係性を基軸にして人生をデザインしてゆくかという問題に直結している。生殖、誕生、子育て、介護とケア、家族関係といった諸問題について、それらにおける技術的課題、医療的課題、経済的課題、その他に光を当てることで、未来社会におけるライフデザインについて考えてみたい。 第1章 家族なき世界における介護の未来ーー個人の自由と法律・制度/中塚晶博 第2章 生殖技術がつくり出す多様な家族ーー後期近代における血縁と親密圏の再編成/日比野由利 第3章 ヤングケアラーから考えるーーその問題と私たちがめざすべきケアと社会の未来について/安部 彰 第4章 人間の義務としての高齢者介護ーー尊厳・親切・感謝のコミュニケーション/平出喜代恵 責任編者解題 引用・参照文献 責任編者・執筆者紹介 索 引
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