夜と霧

ドイツ強制収容所の体験記録

ヴィクトール・エミール・フランクル / 霜山徳爾

1985年1月31日

みすず書房

1,980円(税込)

小説・エッセイ / 人文・思想・社会

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Readeeユーザー

再読は不可

starstarstar 3.0 2024年09月23日

初めの70ページほどは2段組みの細かい文字で始まる、読むことを更にハードルを上げる装丁。 そこでは、ナチス収容所での事実が淡々と書かれ、さらに憂鬱になる。 ここまで人は残酷になれるのか、 人でなく別のものとして認識するから、こんな看守とかが出てくるのか、と思ったりする。 本編が始まると、フランクルの経験に基づく一人称になる。 文字は大きいが、こっちになるとさらに読むのが大変になった。 人としての尊厳を認められない状態であろうが、望む未来を捨てない自由ゆえに、最後まで生き延びた。とあるものの、妻子はとっくに死んでおり、求める未来は叶えられないだろうと知りつつ、心強く持つところ、自分ではできないなと思ってしまった。 結局生き延びれたのは、高い精神力まありつつ、運じゃんという思いが強い。 無駄なあがきするぐらいなら、あきらめた方が楽になるなんて考えてしまう。 落ち込んでいる時に読む本じゃないな。 だが、再読はまずしない。

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Readeeユーザー

読むべき本

starstarstarstarstar 5.0 2024年08月14日

1. 収容所で行われていた残虐行為の解説 2. フランクル教授の論文 3. 写真 の3部構成になっているのですが、他のレビューサイトで言われている通り『解説』を読み進めるのがとても辛かったです。 これまで生きてきた中で耳にしたこともないような暴力が詳細に書かれています。人間の本質は暴力にあるのかと思ってしまいますが、フランクル教授は収容所内でも善意を持ち続け仲間を励ましていました。 その当時教授がどのような心理的状態を経験していたのか、そして捉え方によってはどんな困難の中にも生きる意味が必ずある、ということを学ばせてもらいました。 難しい部分もありましたが何度でも読み直して、フランクル教授が強制収容所の体験から見出だしたものを理解したい、と強く思う1冊でした。

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魚雷

(無題)

starstarstarstar 4.0 2024年03月28日

人間の尊厳なんてなにもない 食べ物 排泄 睡眠さえ自由がない ガス竈で待ってる間、ガスの臭気がして、今から何をされるかわかっていたらしい 自分だったら気がくるってしまう この時代に生まれた事に感謝をしたい

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azukikaferate

読み手が試される

starstarstarstarstar 5.0 2022年07月06日

戦争やホラー、猟奇殺人の話を上回る気分の悪さ。当時のアウシュビッツ収容所とその周囲の人たちも含めた話。人体実験もやってるのだけど、それらをできるメンタルどうなってるんだろ。

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