日本鉄道歌謡史2

松村洋

2015年8月11日

みすず書房

4,620円(税込)

人文・思想・社会 / エンタメ・ゲーム

■鉄道は人びとの暮らしを変え、社会を変えた。また、人びとの暮らしの変化、社会の変化は、鉄道を変えた。では、何がどう変わったのか。 ■鉄道は近代国家日本の建設と、人びとの生活の近代化を推し進める強力な要因だったと、しばしば指摘される。そうだとすれば、鉄道の姿を通して、この国の人びとが体験した近代化の諸相を探ることが可能なはずだ。ただし、近代化を天下国家の視点ではなく、平凡な生活者の視点から捉える。 ■多くの人びとにとって、鉄道が体現していた近代とはどのようなものだったのか。鉄道は庶民の意識や暮らしをどう近代化したのか。人びとの暮らしの近代化は、逆に鉄道をどう変えたのか。それらを時間の流れに沿って考察する。 ■その際、鉄道を歌った庶民的な流行歌や愛唱歌などが格好の手がかりとなる。鉄道の歌を通して、人びとが体験した近代化のさまざまな側面を考える。さらに、私たちの社会が今、どのような未来に向かおうしているのか、も考える。 ■著者・松村洋氏における鉄道への関心と音楽研究の専門家であることが見事に結びつき、本書は完成した。類のない切り口の大衆文化史。 5 戦後復興と鉄道 6 故郷と鉄道 7 別れと鉄道 8 鉄道という記号 9 さよならバビロン あとがき 参考文献

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