建築家の読書塾

難波和彦

2015年12月25日

みすず書房

4,400円(税込)

科学・技術

編者が東大退官後の2010年、研究室OBを中心に始まった読書会の記録。全編担当者による問題提起的レビューと編者解説というゼミ形式で、「日常性」「複雑性」「具体性」「歴史性」「無名性」「無意識」をテーマに掲げつつコールハース『S、M、L、XL+』、磯崎新『建築における「日本的なもの」』、多木浩二『生きられた家』、ベンヤミン『パサージュ論』、ギブソン『生態学的視覚論』ほか12の書をモダニズム諸概念の解体・再編制にむけて読みとく。 はじめに 難波和彦 第1部 日常性の美学 1 ミシェル・ド・セルトー『日常的実践のポイエティーク』を読む 建築の物語 西島光輔+栃内秋彦 技術の起源へむかって 難波和彦 2 レム・コールハース『S、M、L、XL+』を読む 「+20年」の推測から確信へ 小林惠吾 プログラムー調査ー理論化ーデザインの連鎖 難波和彦 3 エドマンド・バーク『崇高と美の観念の起原』を読む 〈崇高〉がもたらすものとは? 遠藤政樹+佐々木崇 美学の深度 難波和彦 第2部 無意識の構造 1 多木浩二『生きられた家』を読む 正しい誤読法 服部一晃 機能主義2.0 難波和彦 2 バーナード・ルドフスキー『驚異の工匠たち』を読む ヴァナキュラーから建築を考える 岩元真明+川島範久 自然と作為のデザイン論 難波和彦 3 J・J・ギブソン『生態学的視覚論』を読む アフォーダンス理論の応用可能性 岡崎啓祐+光嶋裕介 生態学的建築論をめざして 難波和彦 第3部 自生的秩序と計画 1 ジェイン・ジェイコブズ『アメリカ大都市の死と生』を読む 大都市のゴッドマザー 岩元真明 自生的デザインの可能性 難波和彦 2 マンフレッド・タフーリ『球と迷宮』を読む アヴァンギャルドの「計画」とズレ 龍光寺眞人 抑圧されたモダニズムの回帰 難波和彦 3 I・プリゴジン、I・スタンジュール『混沌からの秩序』を読む ノイジーな計画学 中川純+田中渉 決定論的カオスの教え 難波和彦 第4部 歴史の底流 1 磯崎新『建築における「日本的なもの」』を読む 〈日本的なもの〉から〈ニッポン的なもの〉へ 千種成顕+梅岡恒治 〈日本的なもの〉のデ・コンストラクション 難波和彦 2 ヴァルター・ベンヤミン『パサージュ論』を読む 近代技術の〈夢〉と〈目覚め〉 岩元真明 歴史の効用 難波和彦 3 アンドレ・ルロワ=グーラン『身ぶりと言葉』を読む 欠乏から生まれる新しいリズム 杉村浩一郎+佐藤大介 建築の原型へ 難波和彦 付録 難波研究室必読書30 あとがき 難波和彦

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