ソ連と東アジアの国際政治 1919-1941

麻田雅文

2017年2月18日

みすず書房

6,600円(税込)

人文・思想・社会

ソ連の存在を抜きにして戦間期の東アジア国際政治を論ずることはできない。しかしながら史料状況等の制約により、両者の関係は従来十分に研究されてきたとは言い難い。ソ連側史料に即した研究がようやく可能となってきている現在、この戦間期国際政治の最大の空隙を埋める機は熟している。本書はそうした要請に応える画期的論文集。東アジアを一変させた満洲事変を境に2部構成とし、巻末に史料紹介を付す。 序論   酒井哲哉 [第一部 1920年代編] 第一章 張作霖とソ連の「盟約」--奉ソ協定(1924年)の再考   麻田雅文 第二章 1920年代前半の外モンゴルにおけるソ連、コミンテルンの活動指導者たち   青木雅浩 第三章 朝鮮独立運動とソヴィエト政府、コミンテルン   小野容照 第四章 北サハリン売却問題とソ連中央(1923年)   藤本健太朗 第五章 1920年代半ばにおける日ソ関係ーー基本的な方針・アプローチをめぐるソ連側の議論   シュラトフ・ヤロスラブ [第二部 1930年代編] 第六章 1930年代を中心とするソ連の対モンゴル、新疆政策の類似点と相違点   寺山恭輔 第七章 西安事変前の張学良とソ連の接近ーー事変「発生」のソ連ファクター   伊丹明彦 第八章 1937年の極東情勢とソ連ーー中ソ不可侵条約の成立過程   河原地英武 第九章 ブリュヘル元帥粛清から見た張鼓峯事件とソ連   笠原孝太 第一〇章 ソ連から見たノモンハン事件ーー戦争指導の観点から   花田智之 第一一章 北樺太石油・石炭利権をめぐる日本とソ連ーー1939年の交渉を中心に   吉井文美 [史料紹介] 岡村二一「外相渡歐に随伴して」──記者が語った松岡外相訪欧   服部龍二 編集後記 索引

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(0

--

読みたい

0

未読

0

読書中

0

既読

0

未指定

1

書店員レビュー(0)
書店員レビュー一覧

みんなのレビュー

レビューはありません

Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください