
アメリカを探る
自然と作為
斎藤 眞 / 古矢 旬 / 久保 文明
2017年10月19日
みすず書房
6,050円(税込)
人文・思想・社会
アメリカ研究の第一人者がみずから編みながら遺された論集を、ここにおくる。 プリマス植民地をはじめ、アメリカ建国前後の政治と宗教(制度としての政教分離と国民の心情としての政教融合)の実態からアメリカの根っこを描き、その水脈がその後の外交・戦争・大統領・議会などにどう現れてくるかが明らかになっている。 転換期を迎えたアメリカを知るために、なにより建国以来現在までを貫くアメリカを理解するために、さらにアメリカの「反知性主義」の一端を学ぶために、高い学術レベルを保ちながら全体を見据えて研究してきた著者の12章の遺稿は、この国の今後のアメリカ研究にとって不可欠なものであろう。 また、巻末の2編「草創期アメリカ研究の目的意識ーー新渡戸稲造と「米国研究」」および「日本におけるアメリカ研究ーーその歴史と今後の課題」は、学問・文化レベルでの日米関係史を描いた、きわめて貴重な資料でもある。 はじめに(古矢旬) 第1章 契約による社会形成──ウィリアム・ブラッドフォード『プリマス植民地について』 第2章 アメリカ革命と宗教──文化的多元性・政教分離・統合 第3章 制度的政教分離と心情的政教融合──一八世紀後半アメリカ社会における政教関係 第4章 政治構造と政教分離──イギリス〈複合〉帝国とアメリカ諸植民地 第5章 建国期アメリカの防衛思想 第6章 アメリカ外交の原型──建国期アメリカの対外意識 第7章 第一次大戦とアメリカ社会──素描 第8章 アメリカ大統領職の変質 第9章 ポストモダンの大統領の登場?──アメリカ大統領職の変容 第10章 『アメリカの対外政策決定と議会』 第11章 草創期アメリカ研究の目的意識──新渡戸稲造と「米国研究」 第12章 日本におけるアメリカ研究──その歴史と今後の課題 あとがき(久保文明)
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