革命論

ハンナ・アーレント / 森一郎

2022年4月20日

みすず書房

7,150円(税込)

人文・思想・社会

〈人間はそれ自身、一個の新しい始まりとして世界の内に現われるが、だからこそ、この誕生性ゆえに人間には行為という天分が与えられたのである。というのも、どんな行為も、つまり「何かを動かす」という根源的な意味でのどんな「活動する」ことも、始める者たちという観念を、いやそれどころか始める者たちの実存を、前提しているからである。歴史上の時間が連綿と続くなかで新しい始まりが生ずる、ということを最終的に告げ知らせてくれるものこそ、革命にほかならない〉 アメリカ革命とフランス革命の考察を中心に、創設の意味、代表制や評議会制のあり方など、「新しい始まりはいかにして生じるか」という著者の根本的問題意識が全体を通底する主著の一つ、『革命について』のドイツ語版からの新訳である。アーレント自身が英語から母語に翻訳したドイツ語版からの邦訳刊行は、著者の思考をより生き生きと伝えるものとして、本書およびアーレント理解に大いに貢献するだろう。 凡例 序論 戦争と革命 第一章 歴史的背景 第二章 社会問題 第三章 「幸福の追求」 第四章 創設ーー自由の構成 CONSTITUTIO LIBERTATIS 第五章 時代の新秩序 NOVUS ORDO SAECLORUM 第六章 革命の伝統と、革命精神 原注 訳注 訳者あとがき 事項索引 人名・著作名索引

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