冷戦変容とイギリス外交
デタントをめぐる欧州国際政治,1964〜1975年
国際政治・日本外交叢書
齋藤嘉臣
2006年10月31日
ミネルヴァ書房
5,500円(税込)
人文・思想・社会
「長い平和」であったはずの冷戦はなぜ終結したのか。本書は、冷戦変容期のデタントをめぐる欧州国際政治の中に、この問題の解答を見出す試みである。とりわけNATOの政治化、チェコ事件、CSCE成立といった冷戦変容の諸要因をイギリスの視点から考察する。それによりイギリスが米独仏のデタント政策に反応する中で独自のデタント観を構築する過程を明らかにし、イギリス外交が冷戦をどう変容させ、デタントの中でどのような意義を持ったのか考察する。
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