よくわかる障害学

やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ

小川喜道 / 杉野昭博

2014年4月30日

ミネルヴァ書房

2,640円(税込)

人文・思想・社会

はじめに 1 工学・医療・福祉のための障害学入門  1 障害学とは何か:障害を当事者視点から考える  2 個人の改造か,環境の操作か:個人モデルと社会モデル  3 障害の社会モデルとまちづくり  4 日本におけるバリアフリーの発展  5 ユニバーサル・デザインの広がり  6 ユニバーサル・デザインにおけるスパイラルアップ  7 ショウガイの表記をめぐる議論  8 「障害」と「障害者」の定義 2 機器開発とユーザー視点  1 ユーザー中心の開発  2 開発者とユーザーの葛藤:ニーズとシーズのコミュニケーション  3 私たちのことは,私たち抜きで決めないで:Nothing about us without us !  4 支援機器開発への願い:視覚障害のあるユーザーの立場から  5 共遊玩具:目や耳の不自由な友だちともいっしょに楽しめるおもちゃ  6 携帯電話と視覚障害者  7 食事支援ロボットの開発とユーザーの役割  8 インクルーシブデザインと商品開発への  当事者参画  9 障害者の暮らしにかかわる製品の配慮設計指針  10 ICTの国際規格と当事者参画 3 工学技術と障害者の暮らし  1 障害者の暮らしと支援機器  2 私の暮らしと環境制御装置  3 重症心身障害児者の暮らしと福祉機器  4 ロービジョンにとっての環境とユニバーサルデザイン  5 ユーザーが生かす過去の機器  6 聴覚障害と支援技術  7 私の暮らしと電動車いす  8 共用品の量産化と個別性  9 障害文化としての技術 4 暮らしのなかでの障害  1 障害者の暮らしと社会  2 子育て,コミュニケーション,地域,  そして手話  3 子育てと視覚障害  4 子育て,家族,障害者運動  5 無視された日常生活動作と自助具:身体障害者のセクシュアリティ  6 介助犬と暮らす  7 頸髄損傷と在宅就労  8 見えないアンテナ  9 見えにくい障害:高次脳機能障害  10 福祉のまちづくりに思う 5 支援の現場,支援の仕事  1 支援者の模索  2 障がいがある人をどう支援するか  3 義肢装具の可能性  4 教育現場の努力  5 企業文化とインクルーシブデザイン  6 病院から地域に出て働く  7 アジアの障害問題を考える  8 障害者とともに考えるデザイン  9 合理的配慮と工学的支援 6 支援を支える制度:歴史的展開  1 教育と仕事から始まった支援  2 身体障害者福祉法  3 障害児施策と1950?60年代の親の運動  4 コロニー計画と脱施設化  5 所得保障制度  6 障害のある人の雇用を支援する制度  7 国際障害者年と自立生活運動  8 在宅ケアを支える制度の成り立ち  9 精神障害者のための制度:医療・年金・就労  10 ADAと障害者権利条約  11 障害者総合支援法と参加に向けた支援   7 支援にかかわる制度のジレンマ  1 支援制度の矛盾とジレンマ  2 社会保障給付費と国民医療費  3 診療報酬制度のしくみ  4 診療報酬と入院期間の短縮  5 脳血管障害の退院支援と医療介護制度  6 遷延性意識障害の退院支援と在宅療養  7 精神科病院からの退院と地域生活支援  8 高次脳機能障害の医療と福祉の 連携課題  9 福祉用具と補装具の制度  10 移動と支援技術をめぐる当事者運動の議論 8 障害学の思想  1 障害の普遍性モデル  2 生きるために:優生思想との闘い  3 ノーマライゼーション:北欧の反優生思想  4 日本の障害学の原点:1970年代の脳性マヒ者運動  5  「脱親」という思想  6 リハビリテーションという思想  7 反訓練:IL・ろう文化  8 社会のカベを崩す:社会モデル  9 障害と文化:ふたつのアプローチ  10 少数者が我慢しなくてもよい「共生」を探す さくいん

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